映画「ミッドサマー」


見ました。映画「ミッドサマー」
言葉にならなかった今作ですが、頑張って感想を。
というわけで、
「ミッドサマー」感想です!
⚠️この記事はネタバレを含みます。
    ネタバレされると映画としての面白さ激減するの 
    で是非1度映画をご覧になってからの閲覧をおす  
    すめします。

※今作品の作品詳細はご自身でご確認ください。

1.初めに

この作品を見ようと思ってる方はよくよく考えてから鑑賞してください。
特に、グロ耐性のない方。個人的には凄く『人形感』のあるグロだなと感じたんですけど、隣で見てたグロ苦手な人はOUTの様だったのでご自身がどれだけグロ行けるかで決めた方がいいと思います。
逆に、怖い系が無理な人はそこまで躊躇しなくてもOK
それにしても、胸糞の悪い映画でした。
映画館で見なくてよかったと思うレベルに。

2.入り口に誘う前半戦

物語の前半は特に大きな動きがなく物語は進みます。
ただし、恋人同士の関係の悪化など後半戦に大きく繋がるストーリーが展開されていくので要注意です。
前半戦のなかで特に心打たれたシーンは、スウェーデン到着後すぐ車に乗りながら道を進むシーンを上下反対で描いたシーンです。
この先、我々が生きている場所とは全く違う予想だにしない世界が広がっている。ことを暗示しているようでここでの緊迫感が個人的には凄かったです。

3.宗教団体の様な集落を描く後半戦

前半戦でのダメージはそこまで大きいものではありません。
確かにダニーの感じていた孤独感を自分と照らし合わせるときついものがありますが、所詮そんなもんです。
後半に入り物語が一気に動きます。
 
人が、死ぬ。 死ぬ。とにかく死ぬ。
 
その死の見せ方が恐ろしく残虐です。
通常、頭をかち割るシーン等々は頭を映さず身体を撮りながら頭付近に血が流れてるねぇ〜
という感じで見せるのでしょうが、まさかそのままかち割られた頭をドンと映してしまう…
正直最初は驚きますが徐々に見ていけば慣れます。

この映画、更に恐ろしいのは謎の集団に取り込まれていくダニーの描き方。
孤独を感じているダニーをここぞとばかりに取り込んでいくホルガ村の住人怖すぎ。
そして、人間心が弱くなればよく分からんものも受け入れ、安心してしまうという恐ろしさ。
人間のもつ潜在的な意識の恐ろしさをよくよく描いています。
孤独だったダニーを一時的にスポットライトの下に立たせ、友人と楽しくやってたクリスチャンを孤独にする事で更にクリスチャンの心を疲弊させ、その上でまたダニーをドン底に突き落とす。
計画してんのかしてないのかは知らんですけど、恐ろしいです。というか、恐ろしいしか出てこない。

4.個人的この映画のNGシーン

この映画、もちろんグロシーンも中々でしたがいちばん嫌いなのは、クリスチャンとマヤのセックスシーン。
映画の中で描かれるセックスシーンは多くの場合『愛』のもと成り立っていますし、我々の想像しうるセックスというのもそれを前提にしています。だからこそ、そこに快楽を求め憧れを感じるのでしょうが今作は全く別。
 
ただ、ただ、孕ます為に行われる全く『愛』というものが無いセックスが展開されます。
まるで、人間は子供を産むためだけに生きている、繁殖のためだけに存在してるとでも主張しているかのよう。
そのセックスすらも儀式のように執り行う温かみのないこのシーンが何とも言えない胸糞悪い感を演出します。
 
さらに、さらに、普通性器が映らない様に工夫したカメラワークを駆使すると思うんですけどこの映画それを全くしない。普通に映るような位置で撮っちゃいます。
その上で、モザイクをかけるんです。
これが、なんとも言えない気持ちになります。本当に胸糞悪いんですよ。
なんだろ、もうなんて言えばよく分からない。言葉にできない胸糞悪さがそこにはあります。

5.つまり、この映画は何?

結果的にこの映画が語りたいことは簡潔に書くと『人間の恐ろしさ』という部分にあると思いますが、、、
 
少し、話が逸れますが自分は多様性に富んだ社会になるべきだ。と感じてきました。
どんな人種も民族も認められるべきである。と。
しかし、その考えを全て打ち砕きに来たのがこの映画。
結局、そんなことを言っときながら自らが嫌悪感を抱くものを受け付けない。それが人間であると。
そう言われているようで、ある意味で作品の根幹にあたるメッセージは認めたくないものでした。
これもある一種の胸糞悪さの原因であると考えます。

6.最後に

本当に胸糞悪いです。
変な興味からこの作品を見るのは絶対にやめた方がいいです。
また、見る時は近くに会話できる人を配置しといた方がいいです。それは、カップルであっては行けません。
家族や友達。
とにかく思ったことを溜め込まず口に出さないと精神衛生上宜しくありません。
ここまで思ったことを書いただけの文章ですが、読んでいただきありがとうございました。
映画としては、鑑賞することはおすすめします。
ですが、上記の条件付きで。
それでは、また。次の映画で。

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