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偶数月の15日

15日というのはふしぎな日である。

特に偶数月はどこもかなり特別価格なチラシが出ることも多い。

スーパーマーケットにはお客さんが溢れ、たくさんお買い物。パチンコも儲かるらしい。


偶数月の15日というのは大きなビジネスチャンス。

理由?


それは…年金支給日だから。


つまり、厚生年金や国民年金が口座に入る日である。そもそも年金は毎月振り込まれるわけではなく、2ヶ月分がまとめて口座に振り込まれる仕組み。

この日は、65歳以上5%OFF(ドラッグストアに多い)とか、ポイント◯倍、粗品プレゼントなど…決まって景気の良いアレコレが行われる。

理由はもちろん、たくさん買ってもらうなら自分の店で買ってほしいから。10,000円ぐらいの買い物をするなら自分の店で全部買ってほしいというわけ。

実際問題、支給日はATMに多くのお年寄りが並び、カゴいっぱいに買い物をする人をそれなりに見かける。


さらに、日本経済新聞の記事によると日本中で「給料日」より「年金支給日」のほうがスーパーマーケットの売上が伸びていることが確認されている。データは日経POSに基づくものである。

約10年前の2008年の時点でも「年金支給日」が優位な傾向にあったが、地域別の特性や来店客数と販売金額のどちらの要素に着目するかによっては、一部では「給料日」の方が「年金支給日」より優位な傾向にあった。

だが2018年になると、日本全国すべての地域、要素において「年金支給日」が優位であり、年々「年金支給日」を重視する必要性が生じていると言える。

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(画像引用:「決戦は年金支給日 スーパーの客数・販売額、給料日超える(2019年10月20日 2:00)」,日本経済新聞電子版,https://www.nikkei.com/article/DGKKZO51150910Y9A011C1MM8000)


今後も高齢化は進むわけで、15日の購買活動を刺激する施策は重要性を増していくと言えるだろう。

特に今年2021年のお盆は8月15日が日曜日のため、前倒しで13日に支給される。きっと「年金支給日」+週末+お盆でどこの小売店も大盤振る舞いだ。


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15日という日付に着目して街中を歩いてみる。

そうすると、けっこう色々なお店がこの特別な日を「ビジネスチャンス」と捉えていることに気づくかも…しれない。


あとがき

本当は基本的に偶数月の15日しか意味を成さないはずなのですが、偶数月だけだとさすがに露骨すぎるのでたいてい毎月15日を何かしらの形でお得にしている店舗が多いです。

また、毎月15日は〇〇スーパーに行くぞ!的な消費者の習慣化としても大きな意味がありそうですね。

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