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アーケードの元祖ポルティコ

北イタリアのボローニャはエミリア・ロマーニャ州の州都で、町の中にかつてのローマ道、アエミリア街道が走っています。ダンテやペトラルカを輩出した世界最古級の大学(1088年創立のボローニャ大学)があることでも有名。そして美食の町!

ここに来た以上はやはりコレを食べなければ!
というわけで、ボロニェーゼ(ボローニャ風パスタ)をいただきました。

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これぞミートソースパスタの元祖☆
この辺りでは、ミートソースのことをラグーと呼びます。牛やうさぎなど色んな肉が混ざったひき肉を使用。パスタはスパゲッティより、平打ちのタリアテッレを使うことが多いようです。
やはりこの地方の名物であるトルテリーニという指輪型パスタを食べたときも、ラグーで和えてありました。

パスタを頼むと、勝手にパンがついてきました。そんなに炭水化物いらないんだけど・・・(タダではなく0.3ユーロ)。で、昼間から赤ワインをグラスで頼んでしめて10.8ユーロ。

ボローニャ・ソーセージというのもありますね。あるレストランで頼んだら、直径20センチくらいのスライスが来ておどろきました。
エミリア・ロマーニャ州といえばほかに、パルマ産生ハムや、チーズのパルメッジャーノ・レッジャーノも有名です。

さて本題。ボローニャのシンボルといえば「ポルティコ」。日本語では「柱廊」と訳されます。建物の道路に面した1階部分にある屋根付き通路。これが、アーケードの元祖です。
おかげでボローニャでは、雨でもほとんど濡れずに街を移動することができます。そして天井の装飾が凝ってる!
こちらは世界一美しいアーケード(?)↓

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↓普通のポルティコはまあ、こんな感じでシンプル。

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↓こちらは数百年前に作られたと思しき、木造のポルティコ。珍しい!

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これを見るとわかるように、もともとポルティコは、大学の創設による人口増加つまり住居不足に対応するため、あとから張出部分を増築したことで生まれたもの。そして13世紀末には、建物を建てるさいにポルティコを作ることが義務化されました。

↓市庁舎だってこの通り。

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そうそう。この街には斜塔もありますよ。それも2本も。ピサの斜塔と違って角柱です。高い方は約97メートル。短い方は約47メートル。

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私が行ったときは、日本人をほぼ全くみかけませんでしたが、ボローニャは意外と見るべきものがたくさんあります。またの機会にマニアックな見どころをご紹介できればと思います。

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