シーズン1:第13話 新たな友 The Watch
原題の “The Watch” は非正規軍のことですが、マクウォーリーの懐中時計と掛けてるのかな、タイトル時に映るから。あんなゴツイのを元はメアリー女王が持っていたという話は不思議だけど。邦題はエピソードにふさわしい題名ということで内容からとったみたいですね。
このエピソードはつかの間の平和が訪れた2人の生活がまた騒動に巻き込まれていく過程の内容。今回の騒動の主役はジェイミーなので、画面一杯のジェイミーの映像をひたすら愛でる幸せに浴しましょう。それにしても、本当に平穏とは縁のない2人だ…
自分の家の居間で非正規軍のマクウォーリーと手下に囲まれ、銃を向けられながらも眼光鋭く形勢逆転の機会を伺っているジェイミーのクローズショットが美しいのでじっくり鑑賞するのが良し。
干し草を焼かれて喧嘩勃発のシーンはジェイミーの兵士としての能力が発揮される痛快シーン。この場を治めるマクウォーリーは軍人らしさがあり、ジェイミーの腕を見染めて仲間に誘います。このキャラクターが気に入ってきたので先の展開を思うとちょっと残念。
イアンがジェイミーになぜマクウォーリーを嫌っていないんだ?と訊かれ、「彼は俺を憐れまない、人間として見る」と答えるシーンで、日頃イアンがそういう風に悩みを抱えていたんだなと。そういうところ、ジェイミーは理解してなかったんだな。
脱走兵ホロックスと再会したジェイミーは素性を明かすと脅され、父の残した遺産を渡すしか選択肢がなくなる。そのことをクレアに謝るジェイミーに、逆に子供を産めないかもしれないとクレアが謝るシーンにはジェイミーの名セリフが登場します。お産は痛みを伴い命の危険もあるからこれでいいんだ、とクレアを気遣い、「自分の痛みには耐えられる、でも君の痛みには耐えられない。俺はそんなに強くないんだ」(胸キュン×100)このエピソードはこれを聞くためにあるのかも!
ジェニーのお産を手伝う過程で、クレアがジェニーとの強い繋がりを築いていくところは、彼女がやっと心の扉を開いてクレアを受入れるところでもあり、なかなかに感動的です。
ホロックスを殺害したのがイアンだったところは驚きでしたが、その後のジェイミーとの会話には2人の長年の関係が感じられてほっこり。ホロックスの行方を尋ねるマクウォーリーとの緊張感漂う会話、事実を端的に答えるジェイミーの鋭い表情もクールでいいわぁ。
イングランド軍に逆に待ち伏せされて襲われるラストシーンですが、あんな逃げ場のない場所で銃で撃たれたのに、少なくともイアンとジェイミーとマクウォーリーと手下の合計4人は生き残っているのは、生き残り過ぎ感があります。まあ許すけど。
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