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シーズン1:第3話 希望の光 The Way Out

冒頭はクレアとフランクとの別れのシーン。第2次世界大戦で戦地に赴くクレアと彼女を見送る夫。「これじゃ逆だ」と苛立ちを口にするフランク。これも原作者ダイアナが仕掛けた伝統的男女の役割シーンを真逆にした設定なんだなと、膝を叩いて感心。

リアフ城での最初の音楽会シーンでは初めてクレアとリアリーが言葉を交わします。ジェイミーも加わり、この段階ではリアリーの恋心を応援しようとするクレアと子供には全く関心のないジェイミーがむしろ会話でクレアに近づくところは、ジェイミーの恋心が垣間見れて胸キュン。

大酒飲みのクレアを無事に部屋へ送り届けるためにジェイミーが自分の肩の怪我を使ってクレアを促すあたりの大人な騎士道精神にはさらに胸キュン。クレアがジェイミーの肩の傷を調べる間の2人の間に漂う甘い緊張感が2人の視線やカメラワークから伝わるこのシーンは第3話の見どころに違いない。

厨房近くでいちゃつくジェイミーとリアリーをクレアが目撃して、夕食の席でクレアがジェイミーをからかうシーン。そもそも少し前に全く眼中になかったリアリーとジェイミーがいちゃついていたのが不思議なんだけど、ここ説明不足だと思う。クレアが軽い嫉妬心を持つ気持ちはわかるのだけど。マータフが「あいつには大人の女がいい」というのは後の展開に続くセリフか。

盗みを働いた少年の刑をゲイリスの夫が決めるシーンでは、クレアとゲイリスというどちらも20世紀から来た女性が別々のアプローチを取るところが興味深い。正論で相手に詰め寄ろうとするクレアと相手を操る術を心得たゲイリス。常に正論で押し通し、そのリスクを考えないクレアには結構イライラ、ハラハラさせられるんだよね。ここで敵か味方か微妙なゲイリスの演技も素晴らしい。

ゲイリス家にクレアを迎えに来たジェイミーが登場。登場しながらボネット(帽子)を脱いでいますが、貴重なジェイミーのボネットシーンです。サムファンはチェック要。晒し者にされた盗人少年の耳からジェイミーが釘を抜くシーンも彼のキャラクターが垣間見れる良さがあります。

城への帰り道に寄った「黒い教会」でジェイミーが自身が受けた教育の話をします。ここまでのジェイミーは若く肉体派の青年兵というイメージでしたが、この時代に教師に付いてラテン語やギリシャ語を学んだというのは知識階級だということだろうから、おお!とくる情報でした。シーズン2ではジェイミーがチェスにも数字にも強いのが明かされます。それには「都合良すぎないか?」と思ったけど、まあいいのだ!


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