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シーズン3:第5話 自由とウイスキー Freedom & Whisky

アメリカに帰って通常の暮らしに戻ったクレアとブリアナの元にクリスマス休暇を使ってロジャーが訪問し、クレアにジェイミーを見つけたと告げます。ジェイミーが印刷屋になっていたというのはなかなかに意外で、ヘルウォーターのお屋敷からラリーブロッホに帰ったのではなかったの?

ブリアナを置いてジェイミーを探しには行けないと言っていたクレアだが、ブリアナと全てを話し合ううちに背中をおされ、過去に戻ることを決心する。20歳の娘、しかも唯一の肉親であった父親を喪った娘を残して永遠になるかも知れない別れを決断するのは、なかなか想像できない決断ですが、ドラマのファンとしてはジェイミーに会いに行って欲しい。ブリアナが餞別にくれたネックレスはこのシーン以降出てこないのですが、タイムトラベル後にクレアはまた失くしたのかしら?

ハーバードでフランクの奨学金制度を記念した行事が行われていた席でクレアはかつてフランクの教え子で恋人だったサンディ・トラバース教授と顔を合わせます。そこで彼女に「何て自分勝手な女」だとクレアが責められるのですが、割と当たっていて、「私はたった1日でも彼が欲しかった」と涙ぐむ彼女に、ああ、ここにもフランクと同じくクレアの犠牲者がいたんだね、と切なくなりました。

旅の準備を整え、ブリアナとの別れを越えて、割とあっさり目的の年代と場所に辿り着くクレア。アレキサンダー・マルコムの印刷所の扉をくぐる時の気持ちはどんなに期待と不安で一杯だったことでしょう。そして20年ぶりに聞いたジェイミーの声、胸が打ち震えたでしょうね!

「私よ、クレア」の声に信じられない気持ちで恐る恐る振り返り見上げるジェイミー。クレアの後ろから差す光で彼女の姿は幻に見えたに違いない。感動の再会シーンかと思ったら、ここでジェイミーが気を失って倒れるというまさかの展開にまたしても原作者ダイアナ女史の「伝統的男女の割り振り逆転劇」なんだと察すると面白すぎる。衝撃のシーンで気を失うのはヒロインの定番だもんね、でもこのドラマでは倒れるのはジェイミー!でも、彼のクレアへの強い想いとクレアの登場を予見もしていないことから意外と説得力のあるシーンでした。


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