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シーズン2:第12話 最後の願い The Hail Mary

“The Hail Mary” はラテン語で “Ave Maria” 、キリスト教の聖母マリアのお祈りで、メアリーと掛けてあるみたい。邦題の方はもっと直接的だけど、コラムとアレックスそれぞれの最後の願いがテーマの本エピソードにはしっくりくる。

インヴァネスの町で再会したクレアとメアリー。持病で弱り切ったアレックスが気の毒、と思っていたら何と憎っくきランダル登場!殺してやりたい敵が目の前で、友人と婚約者の看病を頼むと言ったら、どんな反応をしたらいいのか。クレアが交換条件を持ちだしたのは立派だと思う。

死期を悟っているアレックスがランダルにメアリーと結婚して彼女とお腹の子供の面倒をみてくれと頼むシーンでは、そうやって歴史はそのとおり実現するのか!と感心しました。アレックスの最後の願いを拒絶したランダル、それを見たマータフが「俺がメアリーと結婚して面倒をみる」とクレアに言うところではマータフいい人だ!と手をぎゅっと握りたくなりました。その後、ランダルを説得したクレア偉いな。まあ、彼女はフランクのためにしていたのだけど。

野営地にやってきたコラムも病状が進み弱り切った姿。感謝していると言って、クレアに薬を用意してもらうのは、彼が魔女裁判でしたことを考えるとちょっと都合良すぎではないかと思いましたが、クレアは許してるのね、偉いなぁ。でもここで元々はジェイミーの結婚に反対していたコラムに「あんたと結婚してあいつはいい男になった」と言われたのは無上の誉め言葉だったのではと思います。

ドゥーガルとジェイミーを呼んでマッケンジーの将来を託すことについて語るコラム、本当はドゥーガルから改心の言葉を聞きたかったのだろうなぁ。それにしてもこの戦争でドゥーガルとジェイミーの2人とも死ぬリスクについてコラムが考えてないのがちょっと不思議。後見人指名の件を書類に残している様子もないし、死後どうやって実効性を持たせるつもりだったのだろう?それにジェイミーはカローデンから生還したけど、マッケンジーの後見人となる約束を気にする様子も全くなかったんだけど、コラムの最後の願いはどうなったわけ?

コラムとドゥーガルの最後の兄弟シーンは見応えありました。屈折した愛情が悲しみで終わる様子は少しドゥーガルに同情してしまう。


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