シーズン1:第5話 秘められた使命 Rent
冒頭でスコットランドの湖と遠い山並みを見つめるクレアの映像が好きです。『アウトランダー』のもう1つの主役はスコットランドの大自然なのだと思います。自然を捉えた映像がどれも美しくて、世界中の視聴者をスコットランドに惹きつけるのでしょう。
マッケンジー一行とクレアが地方の村々を徴税に周る旅路では、最初は彼らが警戒心を強めていたことやクレアが自分の判断基準で彼らを批判していたことで最悪の関係を生み出しますが、クレアが自分の思い込みに気付き、彼らを見直すことで緊張の糸がほどけていきます。そこをメインに見ていると味わい深いエピソードでした。
訪問先の村で暇を持て余したクレアが村の女性たちとウール染め作業に加わるシーンは興味深い。尿を使っていたというのには、ちょっと退きましたが、合理的だったのだろうなと感心。その作業中に女性たちが歌うのは何と「モ ニアン ダウン」(Mo Nighean Donn = My Brown-Haired Girl 茶色の髪の恋人)!後にジェイミーがクレアを呼ぶペットネームはこの歌から来ていたのね!
ジャコバイトの活動資金集めの最初の集会では、良く見ているとドゥーガルが上着を着ているショットと上着を脱いだショットが交互につながれています。これは何度か撮影しているうちに編集ミスが残った模様。まあ、『ゲーム・オブ・スローンズ』でコーヒーカップがシーンに映り込んでいるミスに比べたら、言われなければ分からないレベルです。
私のお気に入りシーンは宿で1泊したとき、クレアの部屋の扉前でジェイミーが彼女を守るべく番をしているのが分かったシーン。年下の美青年から「皆が酔っぱらって夜這いに来るといけないからここで見張っている」なんて言われたらもう感動で胸に飛び込みたいところです。クレアから毛布を受け取るときにジェイミーと手が重なって一瞬の沈黙見つめ合いシーンなんて、少女漫画に絶対あるシーンだってば。(照)
そして宿屋の朝、食堂で起きた争いが実はクレアを侮辱した集団をマッケンジー一行が許さなかったからだとわかったところ、アンガスやルパートの株が確実に上昇。クレアと彼らの距離が近づくところもいいね。
イングランド淑女がスコットランド人と一緒にいるところをイングランド将校に心配されて次の第6話へ続きます。このドラマを通していつもクレアがイングランド淑女だとイングランド人にはわかるようなのですが、それはなぜなのだろう?クレアが話せばアクセントや言葉遣いからイングランド人で教育を受けた階級の女性だとわかるというのなら納得なのですが、外見だけでイングランド人かスコットランド人かわかるもの?
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