見出し画像

シーズン1:第6話 守備隊の指揮官 The Garrison Commander

ドゥーガルとイングランド軍の駐屯司令部へ行く羽目になったクレア。この時2人を連れて行ったイングランドの中尉は第5話にも登場したちょっとカッコイイ彼ですが、彼がシーズン2にも登場してドゥーガルと戦場で再会しているところは作りが細かくて好き。

クレアとドゥーガルを迎えた准将のトーマス卿がクレアを一目見て、「このような地でイングリッシュ・ローズに会えるとは」と喜びますが、一目でイングランド人かどうかわかるものなの?ドゥーガルが口を開くと「何を言ってるのかわからん」とスコットランド訛りをバカにする将校たちですが、多分それって今でもあるのでは?そんな中でゲール語やスコティッシュ・アクセントが世界中の『アウトランダー』ファンに受けているのはドラマの力だわ。

更にドゥーガルがキルトの下に何を履いているのかを尋ね、笑い者にする将校一同の様子からイングランドとスコットランドの関係がわかるような気がします。こういう失礼な振る舞いが許せない正義の人、クレアがスコットランドを擁護して微妙な空気に。

丸く収まった食事会の終盤にジャック・ランダルが入って来てから、みるみるクレアが立場を悪くしていくのは、クレアの悪い癖をランダルに利用され、都合の悪いことを言わされた感があります。本当に、クレアは時と場所をわきまえ、必要な時は口を閉じておいたらいいのに…

都合よく運ばれてきた負傷兵の手当を終えたクレアを待っていたのはランダル。そこからの尋問シーンでは両者の騙し合いの火花が感じられてスリリング。ランダルがクレアの数倍上を行くサイコパスな演技者だとわかります。

クレアの回想シーンでフランクが代々伝わっている髭剃りのナイフの話をしていましたが、クレアが今、目の前で見ているランダルの髭剃りのナイフがそうなんだね、細かい演出だなぁ。

5年前のジェイミーの鞭打ち刑のシーンがランダルによって回想されます。背中の肉を無数に深く抉られた鞭痕、鮮血流れるジェイミーの背中はグロくて目を背けたくなるけど、半ば気を失いながら手錠に支えられ天を仰ぐようなジェイミーの姿は、「世界一美しい鞭打たれシーン」に認定でいいのでは。

イングランド軍の元から逃げ帰り、ランダルの尋問を避けるためにドゥーガルから結婚を提案され、選択肢のないクレアが承諾し、相手となるジェイミーと会話するところはドラマを通しての名シーンの1つ!「私はヴァージンじゃないけど構わないの?」「ああ。俺はそうだけど君は構わないよな?」ジェイミーの表情がまたいい!(胸キュン)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?