銘機X-86HS並にすごかったSACDの試作機とがっかりSACDの本生産量産機

オーディオフェアーで音のすごかったときは2回ありました。1回目は前々回述べました三菱のプロ用レコーダーX-86HSの完全ノンオーバーサンプリング96kHz-16bitの音質です。完全ノンオーバーサンプリングとは、録音と再生両方ともデジタルフィルターが全く掛かってないことです。完全ノンオーバーサンプリングをやるのは大変です。サンプリング周波数ごとに AD・DA コンバーターを取っ替え引っ替えしなくちゃいけないですからね!

現在のPCMハイレゾは、ほとんどDSD方式で変換して、強力なデジタルフィルターでPCMに戻して録音・再生してますので、イヤホンやヘッドホンで分析的に聴くのでしたら高性能ですが、スピーカーで音場再現するなら違和感あります。よって完全ノンオーバーサンプリングの録音再生機は存在しません。もしあったとしたらサンプリング周波数ごとに DACを作らなければいけませんので 非常に高コストになります!

現在、一番コスパ良くデジタルフィルターの悪影響を少なく妥協して聴くんでしたら、サンプルレートコンバーター[ASRC]を挿入し、サンプリング周波数 88.2か96kHz固定でサンプルレートコンバーターと複合型DAC[TIのPCM179X等でPCM1794Aがベスト!] 双方にOCXO等の高性能クロックを直結してやった方がいいでしょう!

三菱X-86HS以外にびっくりした音は、ソニーのスーパーオーディオCD(SACD)の試作機の音質でした。この音も一生忘れない音 ですが、本製品を聴いて非常にがっかりした覚えがあります。

おそらく試作機の方は、RIAAカーブを用いて高域のノイズを抑える仕様にしてたのかもしれません。

ところが、実際に本製品の音を聞いてしまったら、非常にこじんまりとした音でがっかりしました。

これではSACDはだめだなと思ったと同様に、DVDオーディオはもっと流れ星のようにとっととなくなってしまいました。今はPCMハイレゾという形で復活しているので、非常に好ましいが、今後どうなっていくのでしょうか?

なお、ソニーで以前ステレオサウンドで紹介して、試作していた96kHz-24ビット相当のハイレゾに関しましては、おそらくRIAA-PCMでやってきたものと思われます。当時はハイレゾ対応ADCは18ビットのPCM1750しかなかったため、RIAA-PCMで6ビット加算して24ビット相当でやったものと思われます。

しかし、東芝の88.2kHz-20bitより良くなかったと言います。おそらくRIAA カーブを複雑に作ったからでしょう。または、ICチップでケチったとか。あと、東芝の方はPCM1750をパラ接続して20bit相当でAD変換していたかもしれません。そうすると東芝のほうが有利になります。

ソニー・東芝とも、どちらも一度聴いてみたかったです!

音質:SACD試作機>X-86HS>>>>>SACD本生産量産機


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