見出し画像

【自己紹介#2】 初めての異動、そして転職へ…

こんにちは。私です。
自己紹介第2弾です。転職に至るまでの経緯を書いていければと思います。

4月からついに転職先での生活がスタートしてしまいましたが、まだ転職活動の振り返り記事に至ってない!
でもいいんです。自分のペースで書いていきます。

1. 人生の中休み

新卒入社から7, 8年同じ職場で組み込みソフト開発に従事した私。

「仕事に行きたくない」「職場が遠いし眠い」などと毎日思いながらも、人や職場環境に恵まれ居座ったこの職場。

病気を理由に一時休職しました\(^o^)/

仕事で病んだのではなく、ちょっと特殊な皮膚病(重度の口唇炎)でした。
ストレスは皮膚に出るというので、仕事と因果関係が全くないとは言い切れませんが…少なくとも病院では「原因不明」でした。

激痛があり、食事も会話も辛い症状。これが生き地獄( ˙-˙ )
休職には診断書が必要なのですが、皮膚科では「皮膚疾患だけみれば仕事は可能」とのことで診断書出してもらえませんでした。
痛みで辛いなら精神科かペインクリニックに行けと言われ、近所の精神科へ。結果メンタル理由での休職という扱いになり、1年程お休みをいただきました。

メンタルで休職する場合、弊社では月1程度カウンセラーと面談がありました。
カウンセラーさんは温かい雰囲気を持ちつつハキハキとした、お母さんのような女性の方でした。
面談で転職も考えていたんですよね~という話をしたら、
「仕事でもプライベートでも自分が心地良いと思うことをするんだよ」
というようなことを言われたのが印象に残っています。

2. 初めての異動

そんなこんなで元気になり、復職先は新しい部署でした。
研究開発のような部署だったのですが、これまでの経験が全く活かされない仕事内容に困惑です。
扱う製品が変わるのはもちろん、使用する言語やOS、とにかく何もかも新しい世界でした。
職場が顧客先から弊社事業所になり、初めての自社文化に戸惑うことに。仕事以前にイントラネットの見方や、ファイルの共有フォルダなんかから躓きました。

何だこの無力感は‥‥?

部署の人数は少な目で、話せば優しいのですが手厚く質問に対応してもらえる雰囲気でもありません。ここで初めてIT業界の自走力の大切さを感じました(遅い)。
仕事量は全体的に多くはありませんでしたが、突発的に発生するので(期限も短め)私に振れる作業が無く皆さん困ってました。皆さんそこまで多忙じゃないので自分でやった方が早いんですよね。
しかも復職直後は残業制限があり、毎日定時帰りなのでより肩身が狭くなります。

結果あまり打ち解けられないまま、仕事が少なすぎて半年程で次の異動となりましたw

3. 2度目の異動とSIerについて

次の部署は、大企業グループのSIerの王道のようなところでした。

親会社が企業のWEBシステム開発案件を受注、数か月程度で納期が設定され、開発を弊社に任される。
弊社は更に協力会社の開発要員を追加してプロジェクトを進める。‥‥よくあるIT企業の多重構造ですね。

新卒直後の顧客先常駐開発では、顧客から協力会社まで一丸となって開発する雰囲気があり、堅苦しさは全くありませんでした。
この職場では打って変わって、親会社や協力会社とのやりとりはそれなりの礼儀を求められました。年上の協力会社の方ですら敬語なのが個人的にモヤモヤポイントでした(フランクな人間関係が好き)。

この部署では、ウォーターフォール開発(基本設計以降)もアジャイル開発も経験できました。
SIerのプロジェクトの進め方を一番学べた期間だと思います。

しかし、やはりここでも今までの経験は必要とされませんでした。
何なら「前の職場ではこうだった」というような話をすると「その開発はダメなやり方」とまで言われることもありました。
郷に従えなのは分かるのですが、同じ会社なのにこれまでの経験を「ダメ」という言葉で突き返されると、全否定されたような気がして悲しくなりました。

部署によって仕事内容がガラッと変わる、それはまぁ仕方ない。
問題はそのような異動が経験や希望を無視して起こる…これがあと何十年と続くの?辛すぎない?という絶望感により、転職を決意しました。
転職は環境が変わる怖さがありますが、同じ会社にいてもこれだけ変わるなら転職の方が怖くないと思えましたw


元々新卒からずっと楽しくないと思っていたお仕事でしたが、以下更にこの部署で感じたSIerの辛さです。

SIerは辛いよ①:動かない納期

ウォーターフォール開発では、
要件定義→外部設計(基本設計)→内部設計(詳細設計)→コーディング→単体試験→結合試験→システム試験→運用試験
という流れで開発を行います。
要件定義でプロジェクトで何を開発するのかが決まり、それ以降の工程について見積もりを行います。要件定義の段階で納期も確定します。

しかし、システム開発はやってみないとわからないことが多いお仕事です。
私のように前提知識が足りなかったり、
知識があっても設計中に仕様の疑問点や問題点に気が付いたり、
コーディングしてみて初めて実現が難しいと分かることがあったり、
試験中に仕様誤りが見つかったり、
そもそも試験がなかなか通らなかったり、
お客様から終盤で仕様変更を依頼されたり‥‥

色々な困難が出てきても基本的に納期は変わりません
足りない時間をどうするか?残業でカバーです( ゚Д゚)

納期に余裕があったり納期を遅らせることが容易ならひっ迫したスケジュールにはなりません(最初の職場はこの点融通が利いたので、残業少な目でした)。
しかし日数がかかるほど開発費もかさむので、大抵余裕のあるスケジュールにはさせてもらえません。

SIerは辛いよ②:必要な知識がころころ変わる

プロジェクトによって必要な知識がガラッと変わります。
年次が上がると新人の様に教わりながら勉強しながらというわけにもいかず、即戦力に近い「自分で解決する能力」が求められます。
周りに詳しい人が誰もいない中で、自分でも分からないことを調べながら進めなきゃいけないこともあります。覚える知識と求められる知識のイタチごっこです。

これって楽しめる人には楽しいんだと思いますし、自己啓発しろよ言われればそれまでです。
IT分野ってどんどん新しい技術が出てきますし、どの職場でも新しい知識を取り入れる姿勢は必要です。

しかし自分が希望した部署への異動ならいざ知らず、私のように特に希望したわけでもなく、
組み込みソフト開発→研究開発→WEBシステム開発
と異なる分野に異動させられては、自己啓発でカバーするにも限界があります。

更にここに前述の「納期」が追い討ちをかけてきます。
自分で解決するにせよ、好きなだけトライアンドエラーを繰り返している時間などないのです。
ではどうやって間に合わせるか?残業です( ゚Д゚)

大企業かそのグループ会社のSIerだと扱かうシステムも多岐に渡るため、希望とは異なる配属の可能性も高まるとは思います。
逆に、「この分野をやりたい!」という信念を強く持ち、積極的に上司にアピールできる人は振り回せれることなくキャリア形成できると思います。

SIerは辛いよ③:開発におけるプレッシャー

決められた納期の中、特にウォーターフォール開発では1工程のちょっとした遅れが命取りとなります。
ウォーターフォール開発ではV字モデルといって、下記のように①~⑧の順で各工程を進める際、V字になるような対応関係があります。※細かい対応関係はプロジェクトや職場の文化によって異なることもありますが、大枠は似たような形になります

①要件定義→→→→→→→→→→→→→→→→⑧運用試験
 ②外部設計(基本設計)→→→→→→⑦システム試験
  ③内部設計(詳細設計)→→→⑥結合試験
   ④コーディング→→→→→⑤単体試験

「④コーディング」の検証は「⑤単体試験」で、
「②外部設計」の検証は「⑦システム試験」まで工程が進んでようやく行われるわけです。これが厄介なのは、問題が見つかる工程が後半であるほど手戻りが多いということです。
1人ですぐ取り返せる問題ならよいのですが、仕様の詰めが甘かったり、修正に何日もかかるような話になれば当然顧客ともやり取りが必要になってきます。信用問題に関わりますし、スケジュール面も見直し(納期は変わらないけど)になります。
また開発はチームで行うため、自分のミスがメンバーに大きな影響を与えることもあります。自分のミスが多くの人の迷惑になりかねません。

システムは、正常に動いている状態が当たり前。バグが無くなって初めて完成です。云わば常に完璧が求められる業界です。
いかに要求を漏れなく設計書に落とし込めるか、バグを作りこまずにコーディングできるか、試験項目をどれだけ漏れなく作れるか…必要な知識をキャッチアップしながら、完璧を目指すお仕事。
納期に間に合わなかったらどうしよう、顧客にシステムを導入後にバグが見つかったらどうしよう‥‥不慣れな知識をキャッチアップしながら、そんなプレッシャーが常々ついてまわります。

年次が上がればサブリーダー、リーダー、プロジェクトマネージャー等と立場が変わっていくため、プレッシャーは増すばかり。
私の最後のプロジェクトはサブリーダーとして参画していましたが、それだけでもプレッシャーで胃が痛い毎日…今後これ以上の責任がのしかかってくると思うと、絶望感しかありませんでした。


上記3点が私が主に感じたSIerの辛みです。といっても、合う合わないは人それぞれです。
常に新しい知識に触れられることに喜びを感じたり、プレッシャーでアドレナリンが出る方もいると思います。辛さはあっても人によってはやりがいを感じられると思うんです。
そもそもやりたいことが明確でない自分にも大きな問題があります。

私は「自分の仕事が役に立っている実感」がやりがいに繋がる性格だったので、システム導入先の喜びの声が見えればまた違ったのかもしれません。しかし、親会社が元請けとなる以上顧客と直接やり取りすることは稀ですし、導入後はノータッチなことがほとんどでした。プロジェクト後の解放感はありましたが、達成感は得られませんでした。

今後何十年もこの気持ちで仕事をするのはしんどいと思い、重い腰を上げて転職サイトに登録し始めたのでした。

次回、転職活動編に続く。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?