ベイスターズ2020年ドラフト補強ポイント

2020ドラフト全体感

今年のドラフトは「投手力の充実と内野のコア確保」がテーマとして挙げられます。

投手については、主力のケガが相次いだこともあって先発の頭数が足りなくなるシーズンでした。また、来年は今永が手術明け、東がTJからのリハビリとなり、即戦力投手が必須となるでしょう。リリーフも定期的に獲得していきたいところです。

野手では内野、特に二遊間でコアとなれる選手を今年も上位で獲ることも狙っていきたいところです。そのほかのポジションはまだ余裕があるので、なんとか今年もプロスペクトを確保したいです。

投手にしても野手にしても致命的な欠点や不足はなくなってきたので、その利を活かしてハイ・シーリングな素材を獲れる土壌はできたと考えています。

指名優先度をA~Eの5段階で重要度をランク分けしています。
表の年齢は来年時点の学年で分類しています。
ポジションは登録ではなく、実情で記載しています。

投手

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先発

① 指名優先度A(即戦力先発1人はマスト)
② 指名優先度B(即戦力先発が2人はほしい)
③ 指名優先度D(いつもの下位高校生、上位では優先度低そう)

右腕では大貫・平良・井納・上茶谷・京山、左腕では今永・濱口・坂本が来年もローテーションで回れる、もしくは谷間で登板が期待できます。

ただし、今月5日今永が肩のクリーニング手術を行ったと発表されました。来シーズンの頭から投げられるか微妙なところで、一年間フル回転させることはできないでしょう。

今永が計算できないと一軍級の先発が上記7人と大変心もとないです。阪口・中川の飛躍に期待したいものの、頭数には現状入れられません。(ピープルズは来年いないものと考えています)

今永が手術をしていなければ即戦力先発は最低1人、できれば2人と考えていましたが、2人確保しておきたい状況に変わりました。

2018年の上茶谷・大貫のように上位(1~3位)で先発を2人、または上位で1人、中位(4~5位)で1人獲得することが必要であると考えます。
なお、左右についてはさほど気にする必要はないと感じるので、良い選手がいれば獲っていけばいいと思います。

今年も上位で高校生投手を獲る可能性は個人的には低いです。例年通り、下位で筋の良い選手を1人獲得していく方針となりそうです。

中継ぎ
① 指名優先度B(即戦力を定期的に補充していきたい)
② 指名優先度C(左腕・変則タイプを入れても)

勝ちパターンのエスコバー・石田・三嶋、僅差リリーフのパットン・国吉・平田、ビハインドの山﨑・武藤・伊勢・三上らと2020年は一年を通してある程度メンバーが固定されていました。

山﨑が復活すればさらに盤石になり、伊勢も来年はもっと良い位置での起用が増えていきそうです。
今シーズンは登板が少なかったものの三上・砂田の復活や、ケガが多かった齋藤の復調など上がり目もないわけではありません。

しかし、リリーフは消耗品であり常に補充をしていかなければなりません。さらに、石田・平田は来季先発の可能性もあり、頭数が少なくなる可能性があります。

そのため、昨年獲得した伊勢のように一人は即戦力のリリーフを入れていきたいところです。また、今年の巨人の高梨・大江・中川のような左腕リリーフを獲得できると戦略の幅が広がるのではないかと思います。

ただし、優先度はそこまで高くなく、リリーフは上位でなくても活躍する選手を獲得できることから早くても3位以降の指名となるでしょうか。

野手

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捕手
① 指名優先度D(頭数が足りており緊急性なし)

捕手は現在7人おり、今年戦力外を受けそうな選手がいないので、獲得を急ぐポジションではありません。

高城と山本の間がいないこともさほど問題ではないと感じます。

指名があるとすれば、将来打力でプラスを作れそうな古川(上武大)くらいでしょうか。現在の横浜捕手陣に足りない打力があり、肩もプロ水準くらいはもっています。また、ショートをこなせる器用さがあり、ユーティリティ性も評価できます。多少ダブついても、将来のレギュラー第一候補として獲得するのはアリだと思います。

内野

① 指名優先度C(高卒プロスペクト)
② 指名優先度C(即戦力ショート)
③ 指名優先度C(即戦力セカンド)
④ 指名優先度D(コーナーを守れる打撃型)

野手でメインの指名となりそうなのが内野手です。特にセンターラインの2B、SSは横浜にとって積年の課題であり、そのため2018年2位の伊藤裕や2019年1位の森を獲得しています。

今シーズンはソトがセカンドを守ることが多かったですが、範囲の狭さなどでUZRは12球団最下位レベルです。正直なところソトは1Bにしたいところなので、2Bでレギュラーをとれる選手を獲るのも手でしょう。まあ牧(中央大)なのですが、柴田は大きな利得を生むのは厳しく、伊藤裕が伸び悩んでいることから指名の可能性はあると思います。

即戦力のショートを望む声が多いように感じますが、個人的には少し難しいと考えています。大和・柴田・倉本は決して低い壁ではなく、来年も森をショートで指定強化していくことを考えると、並の選手だと戦力としての起用も育成の機会も与えられないのではないかと思います。そのため、大卒よりは育成の必要がない社会人の方が可能性は高そうです。柴田のようなユーティリティとして起用を考えるなら4位以下で獲っていきたいところです。

また、森・田部に刺激を与えるために高卒プロスペクトを入れることや、二軍で1B、3Bとして育成していく伝統の打撃型を獲得する可能性もあるでしょう。

2B、SSが課題のチームであり、今年もその課題は続きそうです。ただし、このポジションは現時点でも選手が多く、ドラフトで獲るとダブつき気味になってしまいます。そのため、獲得するのであれば、上位でコアになれる選手が欲しいところです。ドラフト次第で森・伊藤裕の来季起用が変わってくるかもしれません。

外野

① 指名優先度D(プロスペクト)

外野は正直いってドラフトで獲得する可能性が低いです。現在のレギュラーが固まっており、有望な中堅・若手もいることから獲るとしても下位で評価していた選手が残っていればという形になりそうです。細川や蝦名のような選手がいれば一人指名しても損はないでしょう。

森が将来的に外野転向の可能性が払しょくできず、勝又が投手としてどうしようもなくなったら外野転向もアリだと思います。内野からのコンバートも多いので、年齢層も特に問題ではないでしょう。

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