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そうだ、仏像見に行こう。

今年の2月、法隆寺で如意輪観音菩薩坐像にょいりんかんのんぼさつざぞうを見た。一目惚れしたのがきっかけで、私は仏像が好きになった。

仏像の写真は撮れなかったので、私が惚れた仏像は下記のページでぜひ確認してほしい。上から3枚目の写真『如意輪観音菩薩坐像にょいりんかんのんぼさつざぞう』だ。

レアな仏像が見たい

仏像に興味を持ち、調べまくっていたところ、秘仏ひぶつという存在を知った。さまざまな理由で、普段は姿を見ることができない仏像のことを、秘仏ひぶつと呼ぶ。

秘仏を特別に公開することを開帳という。「数年に1回」「毎年○月」など決まった時期に開帳するものがある。「レアな仏像を見に行きたい」そう思い立った。

京都に住む母に「浄瑠璃寺じょうるりじに連れて行ってほしい」と頼んだ。浄瑠璃寺じょうるりじには吉祥天立像きっしょうてんりゅうぞうがある。「隔週刊 古寺行こう 2023年 4/18 号」の表紙にもなっている美しい秘仏である。

想像どおりの美しさで、鮮やかな色彩だった。サイズが小さいのは意外に感じた。この秘仏は重要文化財。浄瑠璃寺には、国宝の仏像もある。九体阿弥陀如来坐像くたいあみだにょらいざぞうといい、拝観時(2023年4月)は修理中のため不在であった。

特別展『聖地南山城』を知る

現在、愛媛県在住の私であるが、出身は京都府南部。そう、南山城みなみやましろと呼ばれる地域が出身である。今年は、8月のお盆直前に帰省した。

母といくつかお寺を巡った。1つめのお寺を訪れたときに、奈良国立博物館で『聖地南山城』という特別展が開催中であることを教えてもらった。特別展に行きたい気持ちがじわじわ高まっていく。

ここで4月の伏線を回収することになるのだが、浄瑠璃寺九体阿弥陀じょうるりじくたいあみだ修理完成記念の特別展だった。

母はそこまで仏像に興味がないのに、私のお寺めぐりに同行してくれていた。「奈良国立博物館に一人で行くから、ここから一番近い駅に送って欲しい」と頼み、最寄りの駅に連れて行ってもらった。

千手観音の手、本当に千本ある?

電車とバスを駆使して、奈良国立博物館に到着。

聖地 南山城 ―奈良と京都を結ぶ祈りの至宝―

高ぶり過ぎて震える手で、入館料をお支払いした。南山城の仏像(それこそ秘仏とか)が大集合しており、素敵な仏像がたくさん展示されていた。

なかでもひときわ記憶に残っているのは、寿宝寺じゅほうじの『千手観音菩薩立像せんじゅかんのんりゅうぞうである。目にした瞬間鳥肌が立った。今までに見てきた千手観音とは、段違いの腕の多さだった。本当に千本あるのでは?と思うほどびっしりと並んでいた。

調べてみると、千手観音像の三大名作の1つだそう。そりゃあ鳥肌も立つわけだ。

🙏

ちなみに、東京国立博物館で浄瑠璃寺九体阿弥陀じょうるりじくたいあみだ修理完成記念 特別展「京都・南山城みなみやましろの仏像」開催中です。9/16(土)〜11/12(日)までやってます。寿宝寺ほうじゅじ千手観音立像せんじゅかんのんりゅうぞうが作品リストの中にありました。

ぜひ、見てほしい……!


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