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今の若者が願う幸せのカタチ

先月、NHKで
NHKスペシャル「君の声が聴きたい ~若者が願う 幸せのカタチ~」を観ました。

NHKは若者たちに“かなえたい願い”や
“大人や社会に願うこと”をたずねる大規模アンケートを実施し、
その声を紹介していました。

今の若い世代が何を幸せと感じるのか?
私が驚いたのは、なんと
「お金がほしい」という声が圧倒的に多かったこと。

その背景には、奨学金の返済が数十年続いていく人生だったり、
シングル家庭で経済的に辛いなどといった、
さまざまな問題が浮き彫りに。
そして
「お金がないと将来が不安」という漠然とした気持ちが
常に付きまとっているようです。
そんな不安と共に生きるって、幸せとは言えないですよね。

10年ほど前でしょうか?
あるIT系の中小企業に取材をした時に代表の方が
仰っていたのを思い出しました。

「ウチは給与は結構いい方だと思うんだけど、
若い社員は奨学金の返済があって、
特に一人暮らしをしている奴は大変そうなんだよね」

親が学費を払えなくなっている時代がすでに来ていたのです。
私たちが若いころは、一億総中流家庭で
どの家も経済的に安定していて、
私の友人たちは親に学費を出してもらい大学に通い、
キャンパスライフを楽しんでいました。
まあ、多少はバイトをしている子もいたと思いますが。

そのころは、女子大生ブーム。

みんなブランド物に身を包んで、コンパに乗り出し、青春を謳歌するというのが多くの若者の当たり前の日常だったと思います。

かたや、私は親と半分縁を切った状態で一人暮らし。
手取り12万円位の生活は苦しく、本当にお金が欲しかった。
だから、今の若者たちの気持ちがすごくわかります。
ただ、彼らとちょっと違ったのは、私たちが若い時は、会社の先輩や上司が時々、ランチや夜ごはんをおごってくれたこと。

会社で残業をしていれば、夜食と称して、ビルの1階にある洋食屋で食事をしてもOK。もちろん、会社持ちでした。
ですから、食費って考えてみればそんなにかかっていなかったかも。

お金は何に使っていたのだろう?
あの頃は、とにかく物価が高くインフレ状態(バブルだったので)。
みんな、丸井でカードを創り、1着数万円はするDCブランドという服を、24回払いなどで買いあさる。私もその一人で、いつもクレジットカードの支払でピーピーしていました。

将来に対する不安もありました。

一生このままだったらどうしよう・・・。
だからこそ、女性は皆、いい会社の男をゲットして、寿退社をして一生安泰であろう道を選んでいたのです。
今の若者は、女性はもちろん、頼りたい男性も経済力がない。

もちろん、例外の方もいると思いますが。
だから不安になるのかなー。

昔の私は、不安だったけれど、誰かと結婚して経済的な安定を得ようとか、男性に依存して幸せにしてもらおうとは思わなかった。
想っていたのは、夢。

絶対、年収1000万円以上に自分の力でなってやるとか、毎月のように旅に出かける人生を手に入れるとか。そんなことを考えていました。
要は「希望」を持っていたのです。

大切なのは、不安だからこそ、なりたい理想の未来を描くこと、そして自分の力でその未来を絶対に手に入れるという強い意思だと思います。
さらに言えば、その未来を手に入れるために誰かに何とかしてほしいと考えない、国に会社に親に、パートナーに何とかしてもらうではなく、自分の力で手に入れること。
それでこそ、本当の自由を手に入れられるのです。
かくいう私も手に入れました。

理想の未来を。


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