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続・祖母を更新せよ

病院に行く日、味覚の秋というだけあって、庭のさまざまな味覚が食べ頃を迎えていました。ブドウやミョウガなど、庭にいろいろ生えてるんですが、僕が好きなのはイチヂクです。今くらいの季節になると毎日食べきれないほどなるので、小さい頃からよく採って食べていました。イチヂクは、茎のところから白い汁が出るのですが、それに触るとかぶれてしまうので注意が必要です。一番上の姉(元金髪ヤンキー)が実家の近くに住んでいて、よく採りにきています。祖母と会う予定の日も、姉が朝から来てせっせと木に登り、僕は籠を持たされて下にいました。籠に入ったイチヂクのヘタから、白いかぶれる汁が溢れていて、昔はよく祖母が採っては僕に食べさせてくれていたのを思い出していました。なんとなく、大丈夫な気がして触ってみると、接着剤みたいに水で洗っても手から取れなくなってしまい嫌な気持ちになりました。

姉と母と、祖母のいる病院に行く時、ちょうど病院の周りで下水道工事が行われていて、近くに見えているのになかなか入れなくて困りました。会いに来たはずが、このまま会えずに帰るのもいいかもしれないと思いました。三周くらいして、実は工事中のとこを通っていけることがわかり、病院へ着きます。

病院はコロナになってから面会できなくなったのですが、数週間前から祖母には会えるようになりました。コロナが治まったからではなく、普通のご飯が食べられなくなったからとのこと。つまり、そういうことらしいです。そのため、富山にいた姉もずっと会えずにいたので、この日休みをとって一緒についてきたわけです(母は着替えなど持って行くのに特別に会えた)。そんなのあんまりだなと思い、姉は「泣くから」と言い、僕は覚悟して行くしかなくて、部屋までの廊下をドキドキしながら歩くのでした。

眠くなったので続く
(続くんかい)

今週の質問「たぶん自分にしかない天気への感覚」

なんだその質問!?

えー、子どもの頃に聞いたことわざで、空を見ると思い出してしまうのが「女心と秋の空」です。女心は秋空のように変わりやすいという意味ですね。姉が多いせいなのか、洗脳のように脳に焼き付いていて、おかげで目の前で女の人が泣いて喚いていても何も感じません(どうよそれ)。

しかし、どうやら元は「男心と秋の空」だったようです。小林一茶が詠んだようですね。

もう、男も女もそうじゃない人も、みんなの心は秋の空ってことです。

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