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UX/20210829

第4回Xデザイン学校ベーシックコースの振り返り。今回はユーザーインタビューだけど、自分としては講義の冒頭にこの学校に通う意味なんかも再認識したり、前回から今回までの1ヶ月のチームの取り組みが濃い物だったり、学びが深かった。というか模索した日々だったのでそこを含めて振り返っていきたい。

|コンテクスチュアリゼーションの理解
Facebookでポストしてもらった記事の話を冒頭でしてもらった。記事を読んだ時点で「!!」と思っていたのだけど。
スキルは全体文脈を把握した上でどう使うかを理解していないと実戦では使えるスキルにはならない。これって自らの仕事(照明デザイン)に落とし込んでみると、光の基礎知識、照明器具の知識や経験、デザインやシミュレーションのスキル。それだけでは良い照明デザインはできなくて、建築やインテリアに対する深い造詣や業界構造や発注から納入のような営業の流れ、さらには施主や施工者、設計者とやりとりを進めるコミュニケーションなど「一つの空間が立ち上がること」の全体文脈の深い理解が必要になってくる。ということを無意識的に理解していて今どういう状況でどう動くべきか?は常に考えている。

…はずなのに、UXの手法や方法論に囚われ学びを包括的に捉えていなかった。全ては全体文脈の中の一部。これに気づくのにちょっと時間がかかりましたね。前回指摘された学んだはずの姿勢や型を他に転用できない我流さにまた気づき、二度喰らった。。

|ファクト→ファインディングス→アナリシス
僕がXデザイン学校に通う意味を僕自身で発見できた。尾崎豊みたいだけど。観察をして、問を立て、仮説を立てる。これはもはや生きていく上で身につけるべきスキルであるということ。
これちょっと実感があって、この一ヶ月身の回りの生活圏の色々(特に食に関する事柄)を行動観察してみた。そしてこれって何?こういうことかな?という問を立ててみた。これを続けていくと街の小さな変化に気づくようになった。近所のスーパーに立ち上がるオーガニック食品のコーナーとか、商店街の片隅には無人餃子店舗ができて以外と家族連れが利用するんだなとか、老舗たこ焼き屋にはガイドブック片手のリーマンもいればかき氷だけを頼む常連っぽいお婆さんもいる。たこ焼き屋なのに。これは事業モデルと収益モデルか?みたいなこととか。
ボーッとしていると通り過ぎてしまうような景色が世界の変化点の切れっ端なのかもと思うようになった。「なった」だけで分析まで行っていく頭はまだ持ち合わせてなかったのが残念なんだけど、このスキルが身につき習慣化すれば、5年後10年後の世界がどう変容していってもデザイナーとして(人として?)生き抜いていくことができるのかもしれない。もはや若くはないこのタイミングでここに通っている意味を噛み締めながら意識的に生きていきたい。

|誰のどんなありたい未来を想像する?
前回講義のあとチームで指摘を振り返りつつ次のアクションを誰かのありたい理想と、それに対する現状から見られる課題を考えること。僕は誰のどんな課題を解決するか?どんな未来を作ってあげれば幸せになるのか?をシンプルに考えた。周りを見渡すと健康意識の異常に高い、無添加食品への投資に惜しまない自分の妻がいることに気づいた。無添加食品を好み、基本的な食材はオーガニック食品系のネットで買う。(イチイチ高いんやこれが)
観察をしてみると、スーパーでは食材を手に取り裏の成分表をくまなく見ている。聞いてみるとその食材がどんな成分でできていて、自分の体にとって害がある可能性があるものが使われているかどうか見ているのだそうだ。

観察を続けていくとこれって「ただ健康になりたい」というわけじゃなくて、「自分にとって得体の知れないもの、害があるかも知れないものは自らの体に取り入れたくない」「自分の体に入れるものは納得して取り入れたい」という本質があって、この不安を取り除くことを求めているんじゃないかと思うようなった。
その流れでチームで話しているときにキーワードとして出ていた茶葉を強みにすることやカスタマイズの価値みたいなところを結び付けるようにアイディアができていった。
そして彼女はyoutuberからの発信を7割くらいの情報源としているので、こういう思考の人は一定数いるのではないかと今の所思っている。(分析不足…トラインアンギュレーションできてない…)

チームで考え出したアイディアに対しては指摘されたようにまだビジネスモデルが考えられていないし、バイアウトされるようなものでもないので詰めていかなきゃいけないことはたくさんある。このサービスならでは!みたいな魅力ももう一歩足りてないと思うので納得できるものになるように考えていきたいなーというのもあるし。。
色々ソワソワするし、ワクワクする部分もあるけどまずはユーザーに向き合うことを意識して次の一ヶ月は過ごしていきたいと思う。

以上、自分にとってはかなり学びが深かった一ヶ月の振り返りでした。


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