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レイディマクベス 感想

10月13日に読売ホールで開催されているレイディマクベス を観劇してきました。まず、舞台のテーマは天海祐希演じる夫人が観劇し終わったら、夫を滅ぼした女性、愛を貫いた女性、権力に溺れた女性のどれに見えるかでした。私には、迷わず権力に溺れた女性に見えました。確かに、途中、アダムクーパー演じる夫と互いに激しく愛し合うシーンも拝見されましたが、最終的には夫を自らの手で殺し、王座を奪い、夫の死を喜んでいるように見えたからです。また、吉川愛演じる娘が夫人である母を殺し、王座を奪い、権力を手に入れても権力を持っていない時と比べ、何一つ状況が変わっていなくて舞台の最後のセリフは疑問形で私達観劇者達に権力を手に入れても意味はないと訴えかけているのだと分かりました。私は、この舞台を観劇し、人間誰しもが権力を手に入れたいといった欲望ではなくても、何らかの欲望を持っていると考えますが、その欲望が叶った先には、その欲望を抱いた時に想像していた思い通りの結果が必ずしもあるわけではないという事が分かりました。

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