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アメリカ二週間

アメリカ生活、2週間経過。学会発表も、なんとか終わったし、家のセッティングもほぼ完了したといってよいでしょう。これ以上買うものはあまりないと思う。

買い物

お布団はダブルサイズ×2で3人で寝ている。夫の方に赤ん坊が寄っていくので夫が寝不足。今までの支出のなかで布団、掛け布団(コンフォーター)、毛布、シーツは結構大きい。

旅行用の湯沸かしと、54ドルの電子レンジと170ドルの炊飯器と、備え付けのオーブンが活躍中。オーブンでかい・・・。基本的に華氏(F度)でよくわからず使っている。でも冷凍ピザのパッケージもFで書いてあるので実際どういう温度かよく分からなくても使える。

ブラーバ(ルンバの仲間。iRobot社製の雑巾がけロボット)が活躍。約200ドル。1週間運転しまくっていたら、ようやく雑巾が真っ黒にならなくなってきて、床が少し光ってきた。ロボット掃除機時代、バンザイ。4ヶ月で壊れても十分元が取れたと思えるくらいに働いてくれている。家が広いので充電を頻繁にしているが、帰国したらそこまで気にならないんだろうなあと思っている。

9ドルのLEDのデスクランプを買った。小さいけど十分明るい。LED時代バンザイ。USB充電とか時代を感じる。

コーヒーを淹れるのに夫がフレンチプレスを買ってきた。アメリカンサイズ(なんかでかい。売り場にあった一番小さいのだという)

テレビはどうしようかと思っていたけれど、結局買ってみた。どれくらい見るかわからないけれど。99ドルで24インチの液晶テレビって安い。安物だけあって音がひどい・・・。子供を楽しませようと思って買ったつもりだったけど、結局子供向けチャンネルが手頃な時間にやってるのがみつからなくてYouTubeでミッフィーちゃんを見せている・・・。たまにニュース番組でも見て、英語の勉強をしよう。

アメリカのオムツは日本のものより薄い。ちょっと香料が使われていてほんのりトイレットペーパーと同じにおいがする。そして、日本では、はいはい期以降はパンツ型が多いのに、アメリカはどうもトイレトレーニング期になる前はテープ型が主流らしい。

携帯電話と銀行口座

夫が、プリペイドと間違えて、ポストペイの携帯を買ってしまった。支払いに、アメリカ国内の郵便番号と紐付けられたクレジットカードか、銀行振込口座が必要となって焦る。

銀行口座を開くのにソーシャルセキュリティナンバーが要る→取りに行かねばならないとおもいきや、大学であっさり銀行口座を開けて、さっそくデビットカードもゲット。銀行への預け入れがクレジットカードからの引き落としなどでできるというのがなんとなくびっくり。日本でやったことないけど、できるんだろうか? 夫は、アンドロイドのSIMフリー端末をゲットできたので、これは帰国しても使えると喜んでいるようだが、私はガラケーを買ったので、SMSのやりとりも、予測変換さえない英語しかやりとりできない。(中国語は使えるようだし、日本語も表示できる。夫からは日本語でSMSが飛んでくるが、こちらはOKと返すのが精一杯)。あんまり円高とか円安とか気にしてなかったけど、家賃を払うのにこの口座にお金をいれるべく、マネパカードとやらで両替するときに「あら、1ドル109円になってしまった」とかやっている。これからの滞在期間中でどんな変動があるのか、ちょっと先行き不透明だ。

家族の健康

夫は合気道の道場へ行き始めた。いわゆる高地トレーニング(なにせ海抜1600m)になるらしい(笑)。ボウリング場は遠いのでまだ。彼は私よりUberなどを使いこなしてあれこれしている。(私には外出先ではFree WiFiをつかまえるしかないのでいまいち使いにくい)あと、ボランティアの人々がやってくれている英会話の授業に夫が行ってみたのだが(私は赤ん坊の世話を交代で留守番)、次回が最終回・・・とか残念なお知らせも(さらにサンクスギビングディナーらしい)。なんにせよ、超ドメスティック企業で働く初海外の彼にとっても有意義な滞在になるといいなと思う。ちなみに、2009年の初アメリカの私(すでにD3である)よりも、夫の方がずっと英語コミュニケーションができてるっぽくかんじる。

娘は離乳食をもりもり食べている。今日など、おかゆじゃなくて普通に炊いた米をもりもり食べていた。昨日も食事の量が足りないと怒っていた模様。彼女が健康優良児でよかったなあとしみじみ思います。去年、頭が働かない~働けない~でも無理して働くのはおなかの子に良くないから我慢(自分を甘やかしていた、ともいう)とやっていたので、後悔せずに済んだということでよしとしよう(妊娠中に安静にしていないと、子供に悪影響が、というのをどのくらい信じるかはともかく、体の弱い子という結果がが出たときに、妊娠中の不摂生を悔いたくなかった)。

お肌ががさがさ?と言っていたのは、どうも乾燥というよりも、爪が伸びてくるのと相関があるらしく、嫌がるのを押さえて、あるいは寝付いたところをみはからってなんとか爪を切ることで解決。昨日カメラを取り出してみたところ、娘はカメラを向けるといい顔をしてくれるようになった。いいぞいいぞ。

私自身は、昨日おとといと、頭痛や腹痛でだらだらしておりました。最初の1週間は家が整うまでなんとかしなきゃ、と思ってるだろうし、発表までは自分が倒れることはない(神経が張り詰めてる)けど、そのあとは少しグッタリするだろうと思ってたので、まあまあ予定通り。

仕事

ホストの先生がなんでも手伝ってくださるので、生活もなんとかあっさり落ち着き、先週末にあった、こちらの学会での発表も、時間が全くないというわけでもなくなんとか乗り越えることができた。こっからが本番。先生ががちのラネカリアンなのと、この分野の超有名人BybeeやCroftがその辺にいるというので、なんというかプロパーな認知言語学の理解が進みそう・・・。というか進めないとだめそう。一度、認知言語学食傷気味になってふらふらしていた身としては、出戻ってきた感覚。

学会は3人のプレナリーが、Sally Rice、Eve Sweetser、Ronnie Wilburとどの研究者も見逃せない、というくらい関連性が高い学会だったので、緊張しきり。課題も見えてきたし、読まねばならないものが大量に湧いてきた(というか、ペンディングにしていた)ので、順番に片付けていく必要も・・・。ろう者の研究協力者のSさんと作った例文でプレゼンが緩むのでありがたいのでした。(ねらって作れるだけのコミュニケーションが取れてるというのが、自分的には一つのマイルストーン)

ASLの通訳さんとの打ち合わせも、なんとかできたし、おそらく自分が英語をしゃべるスピードが日本語と違ってゆっくりなので、通訳を待つという作業をほとんどしなくて済んだ。(日本語だと、うん・・・ね・・・)まあしかし、んとか20分きっかりで話し終われたし、途中で時間調整のために例文をすっ飛ばしたりすることもできた。(原稿を用意してなんとか発表しているので、予定調和じゃないといきなりしどろもどろになるんだけど、なんとかなった)

懇親会に何人も通訳さんがいたのも、日本ではまだほとんどできないことだなあと思う。通訳サービスを受ける側に立つのは珍しい経験だったので、いまいちうまく活用できなかったのがあれだけれど。

ポスターセッションで、手話研究者の先生が、ろう者が聞きに来たのを見るなり、手話付きで話し始め、私の質問も手話に訳し、それにご自身で答えるときも手話付き、ろう者の質問は英語音声に訳し、さらに自分で声+手話でお返事と、すごい勢いで話していたのが「ひょえええええ」となった。ホストの先生は「いつもやっている」と言っていたので、さらに「ひょええええ」となったのであった。ASLと声つき手話は相互乗り入れ可能なんだろうか。


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