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2010小川晃平(井原ジュニア新体操クラブ)

「凛」

全日本ジュニア2位になり、オールジャパンに出場した小川晃平は、ジャパンの舞台でよくも悪くも「ジュニアらしい」演技を見せた。手具の落下や、ちょっとした足元のふらつきなどが出てしまった若さは、まさに「ジュニアらしさ」が悪いほうに出てしまったのだろうが、これは愛嬌でもある。何しろ彼はまだ15歳なのだから。

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一方で、わが取材チーム(Aさん&Oさん)と私が、全員そろってメモしているのが「伸身姿勢の美しさ」だ。連続したタンブリングでも、スワンでもとにかく美しい。凛と芯の通った美しさがあるのだ。
このラインの美しさは、タンブリング以外の動きにも垣間見える。静止するときの、手足の伸びがとてもいい。
徒手の美しさ、たしかさは、井原の伝統とも言えるだろうが、手具の動きも速く、全方位型の選手に成長してくれそうな期待大だ。

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今回の演技は、ミスもあり、本人にとっては苦い思いも残ったかもしれないが、全日本デビューだ。ここから年々上がってくる姿をずっと見守ることができる幸運に感謝、だ。

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20年近くほぼ持ち出しで新体操の情報発信を続けてきました。サポートいただけたら、きっとそれはすぐに取材費につぎ込みます(笑)。