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RとGとBに関して2020.11.24

2020.11.24 内田涼    >>>

R:
5月、オオゼキで買ったパプリカを半分に切って、そのまま土に埋めた。うまくいけば芽が出て花が咲いて実がなって熟れて収穫に至るだろうということで。
7月、忘れた頃にようやく芽が出てきた。わざわざパプリカのイラストまで描いて添えたガーデニングピックも泥まみれになっていた。綺麗にして立て直し、小さな芽を間引きしていく。
8月、明らかに成長が遅く、未だに花も咲かない。実家のパプリカはもういくつか収穫したようだし、矢田さん家からも赤や緑の小さなやつが送られてきたというのに。 
10月、あきらめて放置していたパプリカの苗、茎も枝も伸びて、花が咲いているどころか、緑の小さな果実が発見される。慌てて支柱を立て、余計な脇芽を取り除く。
11月、季節はずれのパプリカ、どんどん成長している。この気温では熟れて赤くなることはできないと踏んで、緑のうちに早く食べてしまいます、ピーマンだと思って。と尾谷さんに説明をする。

G:
とても信頼している美容師のえりさんに、髪色を少し明るくしてもらった。ベースの色は透明感のある緑色で、ハイライトは時間が経ってもキンキンにならない程度に明るいアッシュ系の色。という感じでやってくれたらしい。
先日、世間より4年遅れで「逃げ恥」というドラマをみて感激し、主人公のみくりさんを見習って真っ白の服を買ってみた。髪にメッシュが入ってしまった今、あの服が似合うかどうか不安な気持ちが頭をよぎる。もう後戻りはできないが、緑色の髪という強めのワードに少し怯んでいる。

B:
母から空がカラスに追いかけられている動画が送られてきた。一見遊んでいるようにみえるのだけれど、最後母の方に向かって小走りで帰ってくる空の顔は明らかに困っていた。空と書いてくうと読むうちの猫は、もう90歳を過ぎていて、ヨレヨレのおばあちゃんだけど、とても綺麗だ。もうどのくらい見えているかわからない空の目の色は、どこかの惑星みたいな金と茶とグレーの斑模様で、晴れた日の空が映り込んだりすると、息をのむ美しさになる。

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