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雨夜音は、希望だった

アイドルグループ「22/7(ナナブンノニジュウニ)」の雨夜音が、8月末で活動終了すると公式サイトで発表された。

奇しくも活動最終日の今日は、彼女の誕生日だった。(雨夜音に関しまして)

雨夜音という存在は、その明るい性格と才能によって、このグループにとって特別な存在だった。
だからこそ不本意の活動終了は、無念で仕方ない。

彼女の存在がグループにもたらす影響は、なぜそれほどまでに大きかったのか。オタクが待ち望んだ「明るさと将来性を持った存在」だったからだ。
(彼女を推しているオタク達に直接話を伺ったときに「若くてかわいい」「明るい」などが返ってきた。懐かしいね…)

彼女の天真爛漫な活躍は、冠番組の22/7計算中やグループ活動内においても度々言及されている。

天城 今後はメンバーの中でどんな立ち回りをしていきたい?
雨夜 物おじせずにハッキリ発言したり、明るくワイワイとガヤをするような立ち回りをしたいです。
天城 もう十分すぎるくらいできてるよ!番組収録の時も叶愛ちゃんが頑張っているから、私も頑張らなきゃってなるもん。

声優グランプリ 2023年4月号

──『22/7計算中』(TOKYOMXほか)を見ていてその個性は伝わってきます
雨夜 まずは八神叶愛という名前とビジュアルを覚えてもらうところからなので、ガンガン前に出て行きたいなぁと思いながら演じています。

Top Yell NEO 2023 SPRING 124P
雨夜音

同企画内で、後輩メンバーの中で唯一先輩相手に対決企画を挑んでいる。
行動からも若さ溢れている。(フリオチも完璧)



そして彼女が特別な存在であり、人気だった理由は、「声優になりたい」と公言しているメンバーだったからと筆者は考えている。

現在のグループの中で、声優になりたいメンバーは少ない。それ故にアニメや声優のことも好きなナナニジファンが、彼女に大きな期待をしていたのではないだろうか。

22/7へは、アニメのキャラクターに惹かれて入りました。私は元々声優さんに興味があって実はアイドルには詳しくなかったのですが、
声優さんたちがユニットを組んでいる声優アイドルは好きでした。ナナニジに入ってからはアイドルの活動が今のところメインになっているので、他のアイドルさんも見て勉強するうちにアイドルというものも好きになり、「こんなアイドルになりたい」という理想や夢ができるようになりました。
好きな声優さんは、小倉唯さんです。小倉さんはアーティストとしても活動していたので、ステージで輝いている姿を見て憧れを持ったというのもあります。
『22/7』のアニメも放送を見て知っていたので、メンバーの一員になりたいと思ってオーディションを受けました。

22/7(ナナブンノニジュウニ)×entax単独インタビュー
雨夜音「絶対に報われるのがこの仕事のいいところ」|entax(エンタックス)
https://www.entax.news/post/202301112000.html

声優としてお芝居をするのが夢なので、今、ちょっとしたセリフを読めるだけで本当に幸せなのですが、演技力を高めるためにもいろんなチャレンジをしていきたいです。

Newtype2023 1月号105P雨夜音

天城 今後やってみたいことや夢目標を教えてください。
雨夜 やっぱり演技です。ラジオをやっていてお話しすることも楽しいなと思ったので話す仕事や、声を使った演技の仕事をやっていきたいなと思っています。いつかサリーさんとも共演したいです!
天城 アフレコブースで共演することができたらいいね。楽しみです!

声優グランプリ 2023年4月号

もしいつか表舞台に戻る道を選んだとしたら、共演するところも見たいと思ってしまう。

そして元々ナナニジが好きで、グループに入ってきてくれた後輩メンバーである点は、ファンの目線と近いからこそ親近感を抱きやすい。

ナナニジが大好きでナナニジに憧れてこのグループに入りました。

雨夜音ブログ

ブログの言葉に偽りはなく、定期公演のソロコーナーでは、「ナナニジが大好き」を表現している。

(FC会員ならFC内でもっと長尺で見れます。絶対見てください。本当に良いので。)

清井 私は朗読コーナーでの音ちゃんの演技にすごく心打たれました。
情景が思い浮かぶようで、ずっと聴いていたいなぁと思うくらい感動しました。

Top Yell NEO 2023 SPRING 131P
清井美那

会場に響くすすり泣き。定期公演#3の彼女のソロコーナーは多くのオタクが泣いた。

その朗読は、宮瀬玲奈卒業を控え、望月りの活動休止の状況で、今後のグループの先行きが不安だった筆者の気持ちを和らげ、みんなの心に希望を与えた。グループの希望となった。
雨夜音の存在は、困難な状況でも希望を見出す力を与えてくれ、どんなに難しい状況でも前向きな気持ちを保つ力を与えてくれた。

このように、雨夜音は彼女特有の魅力によって、グループに明るさと希望をもたらした。

だから彼女は謝る必要も無いし、これからはゆっくり1人の学生としてやるべき事をやるだけでいい。

最後になるが、この記事を書く必要は、正直なところ無い。発表後、本人に伝えたいことは手紙に書いて速達で送ったからだ。

でもこの記事を書いたのは、「22/7に八神叶愛役 雨夜音が存在したこと」を少しでも残したいと思ったから。こんな素晴らしい子がグループにいたんだということを残したい。

もう表舞台に戻ってくることはないかもしれない。
どんな選択をするにせよ、彼女の輝きや素晴らしさは、ずっと心に残り続ける。

ナナニジのメンバーとして活動してくれたことが、彼女の人生の中で素敵な思い出になりますように。
これからの人生が、素晴らしいもので満ちていることを心から願って。


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