内腹斜筋

内腹斜筋の解剖

■起始部
・胸腰筋膜の深葉、腸骨陵、上前腸骨棘、鼠経靭帯外側1/2

■停止部
・第10~12肋骨の下縁、
・腹直筋鞘の前・後葉、白線
・精巣挙筋との境界

■作用
・片側:体幹を同側に側屈する。同側に回旋させる
・両側:体幹を屈曲させる

■神経支配
・肋間神経(T8~T12)、腸骨下腹神経、腸骨鼠経神経、陰部大腿神経の陰部枝

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■ワンポイント解説
アウターマッスルに分類される腹斜筋ですが、内腹斜筋は機能的にはインナーマッスルとしての働きをしていると言えます。

内腹斜筋は、その走行ラインが腹横筋と似ており、特に腸骨稜~恥骨の領域においては、腹横筋と同じく「仙腸関節の圧迫力」を発揮する筋肉とされているのです。

実際に腹横筋の触診ポイントとされる「ASISの指一本内側・下側」の部位における筋の厚さは、腹横筋が4mm程度、内腹斜筋が15mm程度と言われ、触診している筋の厚みの3/4は内腹斜筋ということになります。

つまり骨盤の安定化において、これら腹横筋と内腹斜筋がしっかりと働くことはとても大事なポイントという事です。腰痛の方などは、内腹斜筋を鍛えて「腹壁の剛性を高める」ことを意識してみてください。

なお腹斜筋を鍛えるには、クランチなどの起き上がり系のエクササイズよりもサイドプランクなどのサイドポジションでのエクササイズの方が効果的に鍛えることができるとデータで示されています。


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