腹直筋

腹直筋の解剖

■起始部
・第5~7肋軟骨、胸骨の剣状突起

■停止部
・恥骨

■作用
・腰椎を屈曲させる。
・呼気に働き腹部の緊張を維持する

■神経支配
・肋間神経(T5~T12)

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■ワンポイント解説
6パックをつくる際に鍛えていくのが腹直筋となります。
アウターマッスルとして、腰部の強い屈曲運動に機能します。

6パックを作りたい方は、体脂肪を落としつつ、しっかりとこの腹直筋を鍛えていくことで作ることができます。

しかし頭上げの腹筋ばかりをしていると、剣状突起の起始部のところが硬くなりすぎ、チェストグリッピングと呼ばれる、下部肋骨を横に開く動きを阻害する症候群になったりしますので注意が必要です。


その他の情報を書くとすると、お腹の真ん中には腹直筋しか走行しておらず、腹直筋鞘と呼ばれる腱膜に巻かれているという所でしょうか?

この腱膜は
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★外腹斜筋からの腱膜
 └腹直筋の前方を取り巻く膜。
 ※前方を取り巻く膜を「前葉」

★内腹斜筋からの腱膜
 └腹直筋の前方・後方を取り巻く膜
  ※腹直筋上部3/4の位置から存在
  ※後方を取り巻く膜を「後葉」

★腹横筋から腱膜
 └腹直筋の後方を取り巻く膜

※内腹斜筋・腹横筋の腱膜ともに
腹直筋下部1/4からは腹直筋の前面
を走るため、後方を取り巻く膜は
存在しなくなる。
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に分かれており、真ん中の白線にて結合していきます。

腹斜筋や腹横筋が働くと、この腹直筋鞘(腱膜)を外方に引き伸ばす力を発揮するため、お腹は平らになります(凹むのではなく平らになる)

白線は、腹直筋鞘の前葉・後葉をつくる腹斜筋・腹横筋の腱膜がお腹の真ん中で交じり合ってつくる紐状の結合組織で、剣状突起~恥骨に付いていきます。

妊娠・出産時に、この白線が左右に開くように裂けるのが、「白線離開」であり、この白線離開が起きた状態で腹筋群を鍛えると、より白線が開いてしまう可能性があるため、基本的にはNG動作とされています。
※特に腰を丸める系の腹筋は危険となります。


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