後部座席の優しい宇宙
確か6歳だか7歳の頃の日曜日、父と母と3つ下の妹と、揃って車で大型ショッピングモールへ買い物に出かけた。ファミレスでは、父がどれでも好きな物を頼んでいいと言うものだから、少し照れる気持ちもありながらステーキを注文し、口いっぱいに頬張った。腹いっぱいになって、はしゃぎ疲れて帰る家路。
車の後部座席で妹と並んで横になり、エンジンの振動に揺られ、まどろみながら聴くカーステレオ。そこから流れるスピッツの「ロビンソン」が好きだった。
"誰も触われない 二人だけの国 君の手を離さぬよう