最近の記事

顕微授精第2子への道 #3 初めての流産

人生で3度目の胚移植を経て、ホルモン数値は妊娠を示し、1週間後に胎嚢確認。 それを教えてくれる先生は嬉しそうにしているように感じたけど、私はそのまま受け止める感じ。嬉しいとか、幸福とか、そういう感情が生れなかった。 何か、欠けているのだろうか。 そして、1週間後の心拍確認の日。 胎嚢は大きくなっているのに、何も見えない。 実はその日の朝に亡くなった祖母が夢に出てきて、何かとてもおびえた様子だから声をかけてみると、どうやらトイレに行きたい様子。おむつを変えようと変えてあげ

    • 顕微授精第2子への道 #2

      妊娠判定で陰性の告知を受けてから1週間。 医師が説明した通りに出血。赤い塊を見ると、そこにあの子がいるのかななんて考えて、感謝とお別れも気持ちを込めてお見送りした。 こんなことは無意味かもしれないけど、そうすることで今回気づけたたくさんの事をきちんと受け入れて前に進める気がしている。 今日は移植周期(3日〜5日)での予約をとり、病院へ向かった。予定よりも早くつき、採血かなと思っていたが検査結果のお知らせなので診察ですと案内される。 前と同じ医師が出迎えてくれて、説明が始ま

      • 顕微授精第2子への道 #1

        2023年8月、凍結融解胚移植を行った。 今回の胚移植の時点で凍結されている胚は、 【初期胚】1 【胚盤胞】5 先進SEETを行って、【胚盤胞】の中で一番グレードの良い子を移植するというもの。 今日が妊娠判定だった。 結果は、陰性。 普段から過度な期待を持たない主義ではあり、採血から医師との面談を待つまでの間は主人への報告も2パターンが脳内で繰り返されていた。 医師から結果を聞いたときの第一印象は、私の身体は自然妊娠やっぱりしにくかったんだなということ。 医師の説

        • 息子への伝言 #1

          2月から始めたウォーキングアプリ、毎日20分の散歩の総距離数は77㎞になりました。 「継続は力なり。」 24時間のうちの20分間というほんの少しの時間でもこれから訪れる貴方との時間に耐えられる体力と身体づくりには最適だと思っています。 さて、季節は春になり、まもなく貴方の1歳の誕生日がやってきます。私は母としてうまくできているのでしょうか?日々、自問自答しながら後悔することも多いですが、貴方の笑顔がいつもその気持ちを前向きに戻してくれます。本当にありがとう。 世界では今も

        顕微授精第2子への道 #3 初めての流産

          顕微授精への道 #3

          採卵から3日経過。 採卵した卵子が培養士さんの手によって検卵され、グレードが付けられていきます。その中で顕微授精できるかどうかの見極めも行われていくのだそう。 毎日顕微鏡を覗いて、卵子の確認をするお仕事。この状況になるまで全く知ることがなかったけれど、悩んでいる夫婦にとっては大切な存在の一人。仕事中にふと「私って誰かの役に立っているんだろうか?」と考える時があるけれど、いつも思い浮かぶのは商品を受け取ったり、体感してくれるエンドユーザーの笑顔だったり、温かい声だったりする

          顕微授精への道 #3

          顕微授精への道 #2

          採卵日当日。 主人の精子採取も必要だったので2人で早起きをして車で病院に向かいました。 お天気も良く、コロナ禍の影響もあって高速にはほぼ車もなく、予定の時間より40分ほど早く到着。早朝なのでお店も開いておらず待合室で過ごせばいいかなと思い、受付チェックインをするとどうやら主人の受付は私よりも30分早かった模様。危なく遅刻するところでした。 待合室に行くと、土曜日の朝8時だというのに結構たくさんの方が待っていらっしゃる。同じ悩みを持つ者同士なのに、分厚い壁を感じながらこのBG

          顕微授精への道 #2

          顕微授精への道 #1

          39歳、ワーカホリックの私が不妊治療を始めたのは2017年。 主人が見つけてきた病院で早速検査をすることに。 治療といっても、ビタミン剤を処方されて健康に過ごしてくださいというもの。 正直、これを治療と言うのかなという不安を持ちながら通院。 唯一、血液検査で判明した甲状腺の値が低く妊娠への影響を懸念され、2週間に一度の採血と投薬は続けていました。 しかし、月曜〜金曜まで終電までの勤務でエネルギーを使いきり、土曜日に7時に起きて採血するサイクルに耐えられず、結局、通院もしなくな

          顕微授精への道 #1