見出し画像

おじさんは友達が少ない、というかいない。(1)

わたしは40歳を越えた年齢なのだが、ふと周りを見ると、友達がいないことに気付く。職場での同僚はいるが、仕事以外のことで連絡を取ることもない。(A)わたしには友達がいない。
(A)に気付いたわたしは、このままでは孤独な老後を迎えること間違いなしと焦り、地元の友達募集!みたいな掲示板をのぞき、はたと気付く。
(B)わたしには、こういう友達が欲しいという考えがない。

「友達、いらないんじゃ」

これまで生きてきて、友達を増やす努力をすることなく、友達が減りそうな時に抵抗しなかったんだから、(A)は当然の帰結ではある。だからこそ、(B)につながっている感じもするのだ。現実の友達がいないのだから、希望する友達像もない。

「大人になって友達を作るのは難しいとはいうけれど。40歳を越えて、友達づくりの初心者が、何のつながりもなく友達ができるのかな。進学したての友達100人できるかな新入生じゃないんだから。あなたがもしうら若い男女なら、見栄えが良ければ街で声を掛けられることもあるだろうけれど。おじさんに声を掛けるのは、夜のお店の客引きぐらいでしょう。少ない稼ぎから、お金を払って友達になってもらったら? プロ友達ヤーみたいな人に」

昔いた友達とだって、遊びに行ったり飲みに行ったりすればお金は掛かるわけで、費用が発生するのはいいのだけれど。(B)の状態だから、そもそも選択肢がないように感じる。

「はるか昔に友達がいた時も、こういう友達が欲しいと近づくタイプではなかったとしたら、出会いの場に行って、そこでできた知人を友達にするのが自然に思えるけれど」

(B)の繰り返しになるけれど、こういう友達が欲しいという感覚がないから、こういう友達と出会うための場所、というのも分からないなぁ。

「強制的に誰かと友達、というか一定の関係を築くとしたら、やはり職場になりそうだけれど」

海外ドラマで、俺たちは軍属の時に、〇〇部隊で一緒だったぜ。HEHEHE。みたいなシーン、あるよなぁ。ともに苦労を乗り越えた仲間、というのは友達を越えた関係であるのかもしれない。

「普通の仕事でもハードになればギスギスしまくるのに、ストレスフルマックスの戦場で、かけがえのない戦友になれるなんて、ほんの一部だからこそ美談な気もするけれど」

わたしはよく知らないけれど、日本でも立派な大人は、みんな兵役帰りなのかねぇ。つかこうへい氏の戯曲で、戦争を知らない大人たち、みたいなものがあった気がするけれど。望遠鏡をのぞき込んだ、そこに野火が見えた、みたいな。

「ダンプのチキンを盗んで食った♬」

カレー食べたい。

「カレー友達を作れば? 一緒にカレーを食べに行ける人で、カレー代はあなたが払って、交通費と手間賃も払えば相手が見つかるんじゃない?」

もはや、パパ活だなぁ。

「相手が若い女の子だからパパ活なわけで、おじさん相手ならいいんじゃない?」

年の近い兄弟、みたいな感じなのかね。ブラ活、とでもいうのか。よく知らないおじさんどうしが一緒にカレーを食べるのって、なんかやだなぁ。

「やだやだ言ってきたから、友達がいなくなったのでは?」

いなくなったのは、そういう理由だろうねぇ。救いもなく、次回に続く。



あなたの心のスキマが埋まりましたら、ソーレッ!エイヤサッ!エイヤサッ!エイヤサッ!あなたのいいとこ見てみたいっ♡エイヤサッ!エイヤサッ!エイヤサッ!