平野れい

ぼんやりと生きるアラフォー男。2024年度中に100本の記事を投稿せんと如月いくばくか…

平野れい

ぼんやりと生きるアラフォー男。2024年度中に100本の記事を投稿せんと如月いくばくかの頃に決意するやいまだいくつの投稿を行いけりやいなや。(3/100)。

最近の記事

rich は filthy なのか?

たまたま "filthy rich"(大金持ち)というワードを見つけ、filthyの意味を調べるとdirtyより程度がひどい汚さというわけなんだが。日本でも「汚い金」というように、お金持ちが後ろ暗いことをしているという、貧乏人のやっかみも含んだイメージは残っている気がする。 「単なる慣用句だとしても、少しはそういうニュアンスもあるんでしょうね。あなたは、richはfilthyだと思う?」 汚いやり方で稼ぐ金持ちはいるだろうね。最近、エクアドルかどこかで刑務所内でリッチな暮

    • おじさんは友達が少ない、というかいない。(1)

      わたしは40歳を越えた年齢なのだが、ふと周りを見ると、友達がいないことに気付く。職場での同僚はいるが、仕事以外のことで連絡を取ることもない。(A)わたしには友達がいない。 (A)に気付いたわたしは、このままでは孤独な老後を迎えること間違いなしと焦り、地元の友達募集!みたいな掲示板をのぞき、はたと気付く。 (B)わたしには、こういう友達が欲しいという考えがない。 「友達、いらないんじゃ」 これまで生きてきて、友達を増やす努力をすることなく、友達が減りそうな時に抵抗しなかった

      • 新しく作られた道を走るのは気持ち悪いが、そのうちに慣れた。

        四半世紀におよぶ工事を経て、わが田舎町から少し都会の町近くへ、山の中をくり抜き谷を埋めた、長く平坦な道ができた。これまでは、その都会町へ 行こうと思うなら、山の中を曲がり谷を越して向かうしかなかった。その道は上がり下り、右へ左へと臓物を偏らせる、厳しい道のりだった。 新道路ができ、町民は喜んだ。これでわが町のぬるい瓶ビールの並んだ商店で地域振興券を浪費するだけではなく、ハイカラなモルグ、もといモールで昼間から酔いつぶれることができると。穴ぼこだらけの道路で隔離された町民の怒

        • アニメの飲酒描写は飲酒描写ではないので、表現の自由を守るためには萌えないべきなのかもしれない

          下記リンクの記事について考える。 どういう内容かというと、 ・漫画やアニメで描かれるお酒を飲むキャラは肯定的に書かれがち。 ・筆者(自由さのサブさん)はお酒が害悪だと考えている。 ・筆者はお酒は害悪だと考えるので肯定的に描かれるのは不満だが、日本社会はお酒に許容的だし、表現の自由としては認める。 といったものと受け止めました。詳細は読んでいただくとして。 最近のアニメは、特にかわいい女の子ばかり登場する、萌え系アニメはほとんど見ないのであまり分かりませんが、なんとなく萌え

        rich は filthy なのか?

          ChatGPTやStable Diffusionなどの生成系AIを使った感想 対話はこわいこともある

          レイトマジョリティとしての自覚、つまりテクノロジーに乗り遅れているなぁという感覚を持ちつつ、書く。「スマホに乗り遅れる」という言葉が、これからしばらくはスマホに乗らない時代がないという確かそうな事実によって、有効性をあまり持たなくなるように。つまり、生成系AIを使わない時代が、これから先、あまり訪れないという予感と共に。 ChatGPTはテキストベースの、対話型AIです。チャットで質問したことに答えてくれるものですね。 Stable Diffusionは、こちらが指定したキ

          ChatGPTやStable Diffusionなどの生成系AIを使った感想 対話はこわいこともある

          Like,or not likeの子どもたち

          ↑の記事を読み、少し考える。 最近の子どもを見ていると、お父さん・お母さんが大好きな子が多いなと感じる。子どもを叱らない(叱れない)親が増え、優しく接してくれるのだから、親が好きな子が増えているのも、当然だろう。親と子の関係が代わり、親密な友達のような関係になるのは、もっともなことだ。 これには功罪あるが、コミュニケーションの巧拙でいうと、子どもたちが対人関係を好き・嫌いではっきり分割するようになった点が気になる。両親は好きだが、知らない大人は嫌い(苦手)、だから話しかけ

          Like,or not likeの子どもたち

          シングルマザーの貧困は「自己責任」か?

          「自己責任」という言葉が流行り始めたのは、日本人の活動家(のような人たち)が海外で紛争に巻き込まれそうになり、彼らを救うために税金を使うことを、人々が批判した時だったように記憶している。「彼らは紛争の起こりそうな国にわざわざ行った。彼らが実際に紛争に巻き込まれ、命の危険が迫っているのも、彼らの責任である。われわれの血税を愚かな彼らのために使う必要はない。見捨てるべきである」。このような意見だ。 私は彼らの行為を「愚かな」とは思わなかったが、「かっこわるいな」とは感じた。自分

          シングルマザーの貧困は「自己責任」か?

          お寿司ぺろぺろが嫌なら大人は回らない寿司屋に行って経済を今日も回す

          ヤクザの新入りがトイレ掃除をやった後、先輩ヤクザから「きれいに掃除したなら便器舐めれるよなぁ。おおん?」と言われ舐めさせられるという都市伝説を思い出した。 それはさておき。話題となっているお寿司屋さんで湯呑みやらをぺろぺろした動画が広まった事件。詳細を追っているわけではないが、興味深い。 犯人が高校生のようで、実名やらの個人情報が晒されている。お寿司屋さんの方もその高校生の彼を、被害届を出し、民事でも訴えるようだ。 飲食店における、客の蛮行にしろ従業員のいわゆるバイトテ

          お寿司ぺろぺろが嫌なら大人は回らない寿司屋に行って経済を今日も回す

          「Aロマ」「Aセク」という自称

          「Aロマ」「Aセク」を自称する人たち 「Aロマ」という言葉がある。「アロマンティック」の略(→Aロマンティック、Aロマ)で、他人に対して恋愛感情を持たない人を指す言葉だ。 同じように「Aセク」という言葉もあり、「アセクシャル」、つまり他人に対し性的な欲求を持たない人を指す。 Twitterを眺めていると、プロフィールに「Aロマ」「Aセク」と記載している人を見かける。私の体感だが、若い(と思われる)女性が多い。そこでこの文では、SNS上で自分をAロマ・Aセクと自称する10代

          「Aロマ」「Aセク」という自称

          『トリリオンゲーム』のここがスゴイ!【漫画紹介】

          原作を『Dr.Stone』の稲垣理一郎先生、作画を劇画漫画界の大御所・池上遼一先生が担当する『トリリオンゲーム』が毎巻おもしろい。 『トリリオンゲーム』の舞台は現代の日本、コミュ力お化けのハルと天才的なITスキルを持つガクがタッグを組み起業、トリリオン(1兆)…円だったかドルだったか、とにかくすごい金額を稼いで世界的な企業を買収、世界を手に入れるぜ!的なお話である。 2023年1月現在で5巻まで発売されているが、毎巻ハズレがない。池上先生が作画してきた『サンクチュアリ』『H

          『トリリオンゲーム』のここがスゴイ!【漫画紹介】

          おめでとうは難しい

          よく聞いているインターネットラジオのパーソナリティが、子どもが生まれた事を報告する、音声をアップロードしていた。 生まれたのは10月末、この音声が公開されたのは大晦日。2ヵ月ほどの期間を空けての報告を不思議に思いながら聞いていると、生まれた息子はダウン症で、子どもに手術が必要だったりと、産後の対応が忙しかったようだ。 ※ダウン症は染色体数に異常があり、知的発達の遅れなどの障害が起こる可能性がある。 ラジオの冒頭の”子どもが生まれました”という時には、「おめでとう」と素直に

          おめでとうは難しい

          【感想】スピリチュアルズ 「わたし」の謎/橘玲

          失恋から立ち直るためには、旅をした方がいい。経験として、私は知っている。しかし、なぜだろう? そう疑問を浮かべてしまう人のための本だと感じた。 旅に出る、恋人だった人と距離を置く、そうした意識での行為は、意識ではない、無意識に浸透していく。物理的にその人と離れたという事実が、心理的にその人との別れを理由付けていく。(遠距離恋愛が難しいのには、こうした理由があるだろう。愛し合っていても離れているという事実が、愛さない理由を作り出す) 「スピリチュアルズ」という本のタイトルだ

          【感想】スピリチュアルズ 「わたし」の謎/橘玲

          Z世代の恋愛 浮気がなくなる未来

          概要 ・意識の恋人(SNS)と無意識の恋人(リアル)を持つのが一般的になる。 ・異なるエリアの恋人を「浮気」と非難する人は排除される。 ・(蛇足)常時接続の恋人を持つようになる。 Z世代とは、1996~2012年生まれの人々を指します。詳細については、下記の中田敦彦さんの動画を参照ください。 動画はZ世代の価値観・ライフスタイルの説明、購買行動の変化を説明しています。Z世代がなにかを買う際に、下を基準とします。 1.親や友人など信頼できる人の紹介 2.信頼する、社会正義を

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          『金色夜叉』-風雅な逆ハーレムラノベ

          『金色夜叉』(こんじきやしゃ)とは、明治時代の有名な小説家・尾崎紅葉の小説である。尾崎紅葉の門下には、田山花袋(女弟子が寝取られた後、使っていた布団の匂いをクンクンするで有名な人ですね)や泉鏡花(幻想小説家、おおむね)がいる。 『金色夜叉』の主人公である貫一くんとヒロインのお宮さんは結婚を約束していた。しかしお宮さんは、金持ちの男性から求婚され、その人を選ぶ。切れる貫一くん。お宮さんがお母さんと一緒に旅行している(貫一くんから逃げている)熱海に押しかけ、お宮さんを蹴り倒す貫

          『金色夜叉』-風雅な逆ハーレムラノベ

          上流階級の「諸行無常」なんてコメディー 『平家物語』

          「歴史は繰り返す、1度目は悲劇、2度目は喜劇として」と誰かが言った。『平家物語』が生まれ語られ始めた当時の人々には、涙むせぶ、そんな物語なのだったのだろうか。 少なくとも、歴史上の没落例を数多く知る今の人々が、平家が栄え衰える事に涙を誘われる事はないのではないか。これは、平家の人々が海に身を投げるシーンで涙を流さないという事ではない。単に情動的なショックによって感情を動かされる事はありうる。そうではなく、物語全体を悲嘆の中で受け止めるという事はありえないだろう、という事だ。

          上流階級の「諸行無常」なんてコメディー 『平家物語』

          子どもを王にも奴隷にもするなかれ 育児に悩む人が買ってはいけない教育本の古典 エミール/ルソー

          育児に悩んでいる? よろしい、『エミール』を読みたまえ。こんなの無理?うん、私もそう思うのだ。時代を変える本は、読み手に求める理想の高さゆえに、エネルギーを奪いがちでもある。気分が楽になる部分もあるのだけれど。 大学の学部に、「教育学部」という専攻がある。誰かが教育学部に行っていると聞けば、「将来、先生になりたいのかな」と思う。これは正しいが、こぼれた意味もある。「教育」学部は先生になるために教育方法を学ぶが、「教育学」部は、教育制度を学ぶ、いわば教育行政を学ぶための学部で

          子どもを王にも奴隷にもするなかれ 育児に悩む人が買ってはいけない教育本の古典 エミール/ルソー