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[2024]MTGトレカせどりの教科書 〜初心者でも扱いやすい商品やせどりに関するゲームルールまで解説〜

0. はじめに

2023年8月14日更新

本記事はトレーディングカードの1つ、マジック:ザ・ギャザリング(英: Magic: The Gathering、以下MTG)に特化したせどりについて、初心者向けに解説したものとなります。

なお、本記事は
「人気のある最新の商品を店の前で並んで買い占めて子供を泣かせる」
といった手法とは無縁であり、あくまで古物商として古いカードを中心に扱う中古売買が主になります。


0-1. トレカせどりのメリット

まずは他のせどりと比較して、トレカせどりのメリットは次のようなものがあります。

・場所を取らない
・送料が非常に安い
・消費期限が無い

場所を取らない

 在庫の保管スペースを取らないせどり(転売)の天敵のひとつに、保管スペースの圧迫があります。せどりを続けていくうちに、在庫を保管するスペースがなくなってしまうのです。しかし、トレカは圧倒的にスペースをとりません。在庫の保管に一切困らないことが、トレカ転売のメリットの一つです。

送料が非常に安い

せどりでは送料は重要な要素を占めてきます。
トレカは最安値で63円で送付できるので、他のせどり(送料450円や700円など)に比べて、送料が安い分利益を確保しやすいです。

消費期限が無い

消費期限があるもの(例えば、食品、本、衣類(流行もの))と比べて、トレカには消費期限が有りません。
売れ残ったものを急いで叩き売りするようなことはしなくて良いのです。
気長にせどりをできるので強みになります。


0-2. 他トレカと比較したMTGの特徴

次に、トレカせどりの中でもMTGの特徴について説明します。

単価が高い

MTGは他のトレカに比べて一枚当たりの単価が高めです。遊戯王なんかはレアカードでもメルカリやラクマの最低出品価格を下回ることが多くて出品が難しいですが、MTGではその様なことが少なく出品しやすいです。

そのため、他のトレカと比較して薄利多売から脱却しやすいです。


競合の数が適度

 遊戯王やポケモンカードはメルカリでの出品数が多すぎるので、自分が出品してもすぐに流れてしまいます。また出品が多いということはそれだけ競合の数が多いということであり、熾烈な競争になってしまいます。
 一方でMTGは遊戯王やポケモンほど競合が多いわけではありません。競合が少なすぎて過疎っているわけでもなく、MTGは適度な市場規模だと思います。
基本的によほどの強みが無い限りは競合で多い市場で戦うのは得策では無いので、適度な市場規模を選びましょう。

民度が高い

MTGは遊戯王に比べて遥かにルールがしっかりしていて論理的なゲームです。また世界的にもプレイヤーが多く、カードも様々な国の言語で発行されています。従ってMTGの購入者は比較的知的であり取引していて気持ちが良いです



0-3. 本記事の特徴と構成

本記事の特徴

Google検索で"トレカせどり"と検索すると、次のようなデメリットが挙げられることが多いです。

【相場が安定しにくい】
トレカには、さまざまな種類のカードがあります。
その中で人気が出るカードというのが常に変動しており、売るタイミングをつかみにくいという点がデメリットです。
例えば、過去に売れ行きが良く利益が見込めたカードであっても、いつまでもその状態が続くことは期待できません。
そのため、トレカせどりを始めるなら常に市場の動向をチェックし、人気のトレカはどれなのか最新の情報を把握しておく必要があります。

【情報収集と知識の更新が必要】
トレカというのは種類が豊富なうえに常に新しいパッケージが発売されます。そのたびに情報を収集して知識を更新していかなければなりません。新しいパックが発売されると古いカードとの組み合わせによって需要も変わります。そのたびに相場が変動してしまいます。情報収集を怠るとそのままの価格では売れなくなったり、本来もっと高く売れるはずのものを格安の価格で販売して利益を逃してしまったりしてしまいます。

しかし、今回の記事では、初心者向けに相場が不安定なものを排除したオススメカードをあげており、収集すべき情報も盛り込んでいるので、このようなデメリットを回避しながらも取り組める内要としております。


本記事の構成

1章:MTGの基本や歴史
 せどりの観点で必要な、基本的なルールや歴史を説明
 (基本ルール、複数の競技ルール、レアリティの見分け方、品質基準)
2章:本手法の基本方針とビジネス基盤
 ビジネスアカウントやせどりの方針を解説
3章:アカウント設定と出品・発送方法
 詳細なアカウントプロフィールや出品・発送の細かいノウハウを説明
4章:仕入れ方法と注目したいカード
 初心者でも成果をあげやすい具体的な仕入れ先とカードを説明
5章:偽物リスク
 トレカの偽物リスクに対する方法を説明
6章:MTGのマニアックな内容
 せどりの観点で知っておきたいMTGの細かい落とし穴や注意点を説明
 (同じマークだけど全然レア度は違う再録版など)
7章:その他せどりノウハウ
 MTGトレカせどりの収納や道具の安い仕入れかたなどを説明
8章:将来のロードマップ
 MTGせどりに慣れてきた後の規模拡大の流れや学習方法について説明


本記事のターゲット読者

本記事では次のような方に向けとしています。

  • トレカになじみが薄いけどトレカせどりを初めてみたいと思う方

  • 既にMTG以外のトレカせどりをやっていて、次はMTGもやってみたいと考えている方

  • 新製品のトレカせどりをやっているけど、中古のトレカせどりをやってみたいと考えている方


私自信、過去「ポケモンカードせどり」に手を出してみようと思い、Google検索で調べてみました。
しかし、そこでヒットする記事は全部薄っぺらいものばかりで、初心者的には「具体的に何をどうすればいいの?」と感じるものばかりでした。

そういった経験から、今回は「MTGトレカせどり」を始める上で、すぐに行動に繋げられるよう、細かな情報まで十分に盛り込みました。

  • 世の中で出回っている情報よりも具体的で濃い情報が欲しい

  • MTG初心者が扱いやすいカードについて具体的に知りたい

  • ノウハウコレクターで終わらず実際の行動にすぐにつなげたい

  • せどりの観点で必要なルールや歴史などを知りたい

こういった方には非常にオススメです。



MTGトレカせどりの教科書として、基本的な理解を深め、必要な部分は何度でも読み返せるよう、章構成・内要を吟味したものとなっております。
約24000文字、画像72枚をつかって詳細に解説しています。

MTGトレカせどりに興味がある人には是非ご一読いただければと思います。


それでは以下本編です

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