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ジュラシック・ワールド ドミニオン

 ジュラシックシリーズの最終作と銘打たれた
   「ジュラシック・ワールド ドミニオン」
を去る7/29に4dxで鑑賞してきた。
 
公開初日だったが、地方の端の方ということもあり、割とスカスカ状態。
 でも小学生のお子さんを連れたお母さんとかもいて、テンション上がった子供たちとワイワイやっていてほっこりした。

 それは置いといて、鑑賞した後の素直な自分の気持ち書き記しておきたい。
 あくまで僕の感じた事なので、意見が違ってもご容赦願いたい。

 本来なら初代から順に書いていく予定だったが、あんまりにもあんまりな感情になってしまっているので鉄は熱いうちに打てじゃないけど先にこちらから公開する。


感想
※本作が好きな人は読まずにこのnoteを閉じて下さい

 





なぁにこれぇ…(悲)


 話はウー博士が作ったバイオシン社以外の作物を食い荒らすBIGイナゴをどげんかせんといかんですよという体で進んでいく。

 そのイナゴをどうにかするためにレジェンド3人組が出てくるんだけど、うん、まぁ…


 コレ、恐竜いなくても良い話じゃん…ていうか、バイオシンの悪巧みもわざわざスパイみたいな事しなくてもいくらなんでも露骨すぎてバレバレだろ!ドジスン大丈夫か!!

  

 さて、先程恐竜いなくても良い話と言ったけど、それを体現するかのようにぽんぽんと背景みたいに色んな恐竜が出ては退場していく。
 本当に使い捨てのような感じで。

 多くの恐竜が観れるのは確かに楽しい。
 が、ある程度メインとなる恐竜を絞ってインパクトある出番を増やせよ!と思ってしまった。

 アトロキラプトルなんかもっと印象ある活躍するのかと思いきや、オーウェン&クレアの保護者2人組と絶対に捕まらない鬼ごっこしてるだけで終わる。

 これ、結構今作の致命的な部分だと思ってて、

      絶望的に緊張感がない。

 なぜなら、主人公チームは絶対に死なないのが分かりきってるから。特にオーウェンは前作から人間やめてるし。

 本当に何やっても生き残るのが分かってしまうのでジュラシック・パークやロストワールドで味わったスリルを全く感じない。

 だって主人公チームに襲い掛かる恐竜達はみんなキング・クリムゾン食らったかのように時が止まるんですよ!
 しかもなんどもなんどもなんども!!
 途中からスクリーンにディアボロ紛れてないか不安になってきたわ!

 そりゃ主人公が食われたら話は続かないので、映画はご都合主義になるのはそうなんだけど、それでもこれはどうなんだと思ってしまう。

 あとレジェンド達が観れるのは勿論嬉しいんだけど、個性が潰れているというか…イナゴ自体グラント博士の知識を活かせる問題でもないから仕方ないんだけど、古生物に関する知識で場を救うシーンとかあっても良かったんじゃないかなぁ…

 話を恐竜に移すと、とにかく扱いが軽い。パーク時代にあった恐竜への畏怖の念というのはワールドになってから薄れていると感じてたけど、今作は更にそれが進んだ感じ。
 
 オーウェン達がディロフォサウルスの首ねっこを掴んでやっつけると群れが逃げるシーンがあるけどなんだかなぁ…
 あのネドリーを食べた怖いディロフォサウルスはどこに行ったのよ。

 ロストワールドなんかコンピーでもすごく怖く見せてたのになんなんだこの落差。

 ラプトルでいえばアイドル枠のブルーはまだしも、アトロキラプトル達もせっかく軍団で出てきたのにひたすら追いかけっこ脳筋プレイ。しかも人類に追いつかないし。
 罠に嵌めるなんて描写はなく、初代で感じたラプトルの「狡猾で凶暴、とても賢い」感はまるでない。
 ゴーストはビッグワンに弟子入りしたほうが良いと思うぞ。

 あと本作でヴィラン扱いされてたギガノトサウルス。

     全然悪いやつじゃなくて草

 やったことといえば、縄張りに入ってきて勝手に鹿を持って行こうとしたレクシィと喧嘩して追い払ったり、人間を興味半分で襲ったりしたり。
 あとはラストで売られた喧嘩を買ってレクシィしばき倒したのくらい。
 基本そんな悪いですよムーブなし。JP3のスピノサウルスの方がよっぽどヴィランしてたよ。。。
 
 凄く強い描写されてるのに最後も悲しいし。ヴィランどころか本作最大の被害者じゃねーか…

 あ、でもマルコム博士の松明を食らって一時的にドラゴンになったのは笑ったw

 で、1番納得いかなかったのはレクシィ(ティラノサウルス)の扱い。

      そりゃあないでしょうよ!

 ギガノトさんにプロローグ含め3度ボコボコにされた挙句、最後は2対1という卑怯な手でリベンジ達成。
 タイマンでボコボコにされた相手に人の助けを得て勝ってそれでリベンジ達成なんか…トレボロウとは美学が違いすぎて分かり合えない。

(ここから早口)
そもそも僕はジュラシックワールド一作目のラストでインドミナスレックスを複数でボコボコにするシーンに冷めたんだが、あれはアナボリックステロイド成分マシマシの怪獣だったからと無理矢理納得したんだよ!あれでタイマンで勝つとウー博士の存在意義も疑われるしな!!モッさんの腹も満たされないだろうし!!!でも今作のギガノトは違うでしょうよ!!タイマンでぶちのめされたんならタイマンでぶちのめし返すのが本当のリベンジじゃねえのかよ!!!なんでキャッチャーがど真ん中にどストレート要求してるのに精度の悪いヘナヘナ変化球をアウトローに投げ込んでんだよ!!予想外すぎてボール見失って後逸したわ!!!ていうかなんでいきなりテリジノと共闘してるんだよ!最後仲良く吠えてるし!!意味わかんねえ!!!テリジノもそんなことしてる場合か!!!大体共闘はワールド一作目でやっただろほぼ同じラストじゃねえか!!自分で自分の作品オマージュかよ!!!監督はボコボコにされた理由についてファンから突っ込まれて「もう歳だから」って言ってたけどそんなこと言うなら劇中にそういうシーン入れろよ!!ていうか長年シリーズの顔であり続け、恐竜側のシンボルでありこのジュラシックシリーズ最大の功労者であるレクシィがシリーズの最後の最後に超強いヴィランに圧倒的に勝っても文句言う奴ほぼいねえよ!!!劇場で頭抱えちゃったじゃねえかこのやろう!!!あと最後のは監督によればドゥとバックらしいけどイスラ・ソルナにいる恐竜全部死にました設定じゃなかったのかよ!!ていうかドゥはレクシィの双子の妹だから老々介護状態じゃねえか!!!バックにしたって良い歳だし色々と不安になるわ!!!
(早口終わり)

 ゼェゼェ…取り乱してしまった。

 まあレクシィに関しては思い入れが強すぎてちょっとめちゃくちゃな事を書いた気がしないでもないが、恐竜以外にもラストのBIGイナゴ全滅大作戦とかもそれマルコム博士激怒しなかったんかという話しで、そういうことしても「life finds a way」(生命は必ず道を見つける)ってのが初代の学びじゃなかったんかいなとツッコミたくなるし。
 これ別段ジュラシックファンじゃない我が弟にすら突っ込まれとったぞ…

 あとは単純にオマージュ多すぎて逆に胃もたれするというか。勿論オマージュは嬉しいところもあるけど、多すぎるとなんか違うと個人的には感じてしまった。スピンオフとかなら分かるんだけども。

 まあもちろん良いところもあって、テリジノサウルスは良かった。
 鹿さんパーンして草食べる所とか。植物食でも全部が全部おとなしいわけじゃないしね。
 でもそういう良い所よりうーん…というシーンが多く、個人的には面白いとかダメとかいうより最終作と銘打たれた作品としては「悲しい」という感想になってしまった。
 という事で冒頭の「なぁにこれぇ…(悲)」となるわけです。

 あと最後に言いたい。

 そっくりさん出すならしっかり出せよ!!!
 ネドリーの体型を再現できる奴なんかほとんど居ねえんだぞ!!!
 少し写って終わりってなんなんだよ!!ネドリーガチ勢としては彼が出た時にきれいなジャイアンならぬきれいなネドリーが観れるかもと超期待したんだぞ!!!俺のドキドキを返せ(泣)!!!

 もう一つあった。
 なんで最後にテーマ曲流さねえんだよ!!作中でアレンジしたのが少し流れたけど。そのタイミングも個人的には?だったけどまぁそれは個人の感覚なのでいいよ!けどエンドロールでは流せよ!!!
なんで聞けばすぐ「ジュラシック」て分かるくらい知名度も人気も高いテーマ曲流さないのなんでなのよ!!シリーズ最終作だぞ!?俺は最後の最後まであのテーマ曲が流れると信じて座ってたのに!!何もないまま照明が明るくなった時にはまた頭抱えちゃったじゃねえか!!!1つの映画で2回も頭抱えたのは初めてだよ!!!いらない初体験させてくれてんじゃないよ!!!


 以上である。
 基本、作品に不満は言うことはあまりないが、今作については思い出のシリーズの最終作ということで力が入ってしまった。
 かなり貶したが、これはあくまで初見時の個人的な感想である。
 コロナ禍のためまだ一回しか見れていないのでJP3のように何回か見るうちに評価が変わるかもしれない。というかそう願ってる。
 最終作という事で余計な感情も入ってしまっているかもしれないし。

 Twitterなんかをみると若い方なんかは楽しめているので、単純に僕が歳をとって感じ方が変わった・もしくは時代の流れについていけてないのかもしれない。思い出、特に多感な頃のそれは美化されるものだから。

 とにかくこれでシリーズは一区切り。
 
 「思い出をありがとう、ジュラシックパーク」

という事で締めたいと思う。

 それでは。


 


 
 
 
 

 
 
 

 

  

 

 
 

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