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#232 気分で書き散らす雑文

 そういえば、平和というのは「戦争と戦争の間にある期間」のことだった。あいや、戦争はずっと続いているんだよ。そうだった。そうでなければ、こんなに世界が不条理であることの説明がつかないと思うことにしていたのだった。忘れかけていた。いけない。

 青森産りんごジュースよりも、アイスコーヒーの方が安いのはどうしてだろう?ジュースは果汁100パーセントだから?でも、コーヒー豆はどこから来たのよ?地球の裏側みたいなところから来た飲み物が、どうして一番安いメニューになるんだろう?

 これは、よく行く喫茶店でいつも思うこと。だから今日もわたしのアイスコーヒーは、帝国主義の味がする。よく味わって飲まなきゃね。

 ところで水道代って、どうして払わなきゃいけないんだろうね?清流の側に住むとか、井戸を掘るとか、生存に必須のそうした「水を汲む」行為の最先端が、蛇口を捻るだけで清潔な水が出る水道システムなんだとしても、それを使う以外の暮らし方を奪っている訳だから、基本料金は無料でなくちゃおかしくない?まあ、払うけどさ。

 他にも愚痴愚痴ぐちぐち、屁理屈上等でいくらでも言いたくなる。メディアを通して知る本物の戦争と、フィクションのそれをごちゃ混ぜにして、経済の不平等も都合よくトッピングして、けっこう良い感じに戦争気分を味わえている。そうとうな原罪でも抱えているような顔をして、楽しく病んでいる。

 そうした気分の象徴がアイスコーヒーだったり、チョコレートだったり、スマートフォンだったりするんだな。遠い国から労働力とか資源とか何とかを収奪して暮らしている自覚があって、しかもその人達より多くのCO2を排出して地球を壊している。

 何と戦っているのかは知らないけど、わたしは他国から奪っているし、自国から奪われてもいる。米国や中国にはきっと(いや確実に…)、スマホアプリを通して時間や情報を奪われている。

 ロシア人もウクライナ人も、まさか戦争が始まるとは思っていなかった。そういうもんなんだろうな。東海地震も関東大震災もまだ来ないのに、想定外の土地にばかり大地震が来る。そういうもんなんだよ。

 きっと、たぶん世界が終わる前に、ちゃんと恋愛しておくとか、犬が満足するまで散歩してあげるとか、やりたいことをやっておくとか、そういうことが必要なんだろうな。そしてその前に、何が一番大切なのかをよーく考えておかなきゃね。

 あ、いや、違うな。考える必要がある時点で足りていないんだよ。「生活」ってやつがさ。それさえあれば、迷うことなく犬の散歩を延長してあげられるはずなんだ。というのも、さっき見たの。帰宅拒否して座り込む柴犬を。

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