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【楠木ともり】RINGLEAMを終えて…



大阪→名古屋→東京の3箇所にわたって開催された、Kusunoki Tomori Birthday Live 2022『RINGLEAM』の全ての公演に参加してきました。

今までともりさんのソロライブは複数箇所にわたって行われる公演に関しては一公演しか参加できてませんでしたが、今回は日程にも恵まれ全て見ることができたので充実感は他とは比較にならないものになりました。

ということでセトリと感想になります。

セットリスト

1.narrow(アレンジver.)
2.熾火
MC
3.アカトキ
4.よりみち(アレンジver.)
5.山荷葉(アカペラありver.)
6.タルヒ
MC
7.Keep Holding On(アヴリル・ラヴィーンのカバー)
8.flower(L'Arc~en~Cielのカバー)
9.遣らずの雨
10.ロマンロン(バンドメンバー紹介パートあり)
MC
11.absence(東京公演のみ)
12.alive
13.バニラ

EN1.もうひとくち
グッズ紹介
サプライズでバースデーのお祝い(東京公演のみ)
1stフルアルバム、夏の全国ツアー発表(東京公演のみ)
EN.2僕の見る世界、君の見る世界



印象的だった曲

narrow

一発目は「楠木ともりで冬といえばこれ!」とも言えるこの曲から。
原曲からアレンジを加えさらに冬らしさを追求した一曲になっており、昨年のバースデーイベントで披露した時とは雰囲気が違います。
今回のライブは前回の夏のツアーから新曲のリリースが無かったので、新規の曲は東京公演で特別に披露された「absence」のみですが、その代わりに各曲アレンジを効かせたものがかなり多く、飽きを感じさせない作りになっていました。

アカトキ

本人もMCで話していましたが、結構久しぶりの披露になりました。
実はこの曲は私が昨年最もハマった曲で、個人的には2021年を代表するNo.1楽曲なんです。
「これから全部が味方がどうかなんて関係ない 決めつけるなんて面白くないことはしないでさ この瞬間を無駄にしないように」
などの歌詞は出会って一年以上たった今でも胸に沁みます。
まだコールが出来ないので最後の「アップデートしていこうよ」の掛け合いは実現していませんが、ともりさん自身もこれからに期待をしていく旨を語ってくれたので私もいつか掛け合いが出来る日を楽しみにしています。

山荷葉

こちらは終盤まで基本アカペラをベースに披露され、この曲が持つ世界観への没入に一役買っていました。
アカペラをやる経緯に関しては、以前4thEP「遣らずの雨」のリリースイベントでこの曲を歌う際にアクシデントでサビの途中で音が無くなってしまったものの、ともりさんがそのままアカペラ状態で歌い続けたのがファンの間で好評の声をいただいたから、というもの。
アクシデントに物怖じせず歌ったことからこういう新たな境地を見出す所に熱いアーティスト魂を感じますね。


Keep Holding On(アヴリル・ラヴィーンのカバー)

ここからバースデーライブ恒例のカバーパートになります。
この曲はメッセージ性を重視して選んだとのことで、全て英語の歌詞であった為帰宅後に和訳を調べてみたら

「あなたは一人じゃない 私達は一緒 そばにいって、手を握るわ 怖気づいておしまいだと思っても逃げ場所がなくたって 私は諦めない
そう、諦めたりしない」
「言葉が出てこなくても 何もできなくても
こんな時って他にどうしようもないわ だからじっとこらえて 私達なら乗り越えられる、乗り越えられるから」

と、今の世界を乗り越える為に熱くも優しく寄り添ってくれるような言葉が出てきました。
この曲自体は2007年の曲なんですが、まさに今聴くことに意義がある曲だなと思いました。
またこういう寄り添ったりほのかな希望を抱かさせてくれる詞はともりさんが求める「みんなの心にあかりを灯す」というコンセプトにも合致していて「らしさ」のある選曲だと思いました。


flower(L'Arc~en~Cielのカバー)

二曲目のカバー曲。
こちらは完全に好みで選んだということで元気いっぱいに歌ってくれました。
私も幼少期に親が車で頻繁に流していたので曲自体は知ってたのですが、本人の年齢からは若干ズレがある世代の曲を好みの枠にする所はラジオなどでも度々見られる部分でニヤッとしました(笑)

遣らずの雨

カバーが終わってそのままキーボードによる特殊前奏に入るこれまた今回きりの特別なスタートで披露されました。
前回同様勢いのある演奏とそれをさらに映えさせる照明のラッシュがたまりません。
緩急がある曲なので尚更勢いを感じやすいのも◎
まさに雨の激情ジェットコースターですね。

ロマンロン

「遣らずの雨」から続けての披露で、こちらもお洒落な雰囲気ながらもサビでは身体を揺らさずにはいられない、ともりさん手作りの世界と曲調を持つ独自の曲。
今回はバンドパートがこの曲の途中に挟まれ一人ずつ演奏したんですが、東京公演ではキーボードの幡宮航太さんがその際に「熾火」の前奏を披露したのがツボすぎて思わずニンマリ(笑)
「そういうの、最高にライブだよ!!」と文字通りライブ感を楽しみました。


absence

こちらは東京公演で特別に披露された新曲。
ずっと一緒に仕事してきたマネージャーが辞めてしまったショックからなかなか切り替えられずにいた気持ちからきた歌とのことで、今回も作詞と作曲はともりさん本人によるもの。
どれだけ後悔の無いよう生きていても別れは来るもの、いや来てしまうというもの。
これまで共に進んできた記憶を道の足跡に例えつつ、お世辞にも綺麗とは言えない、苦しみは隠しきれていないものの辛い別れを乗り越えていく、といった少し久しぶりな「ともりさん自身を歌った曲」ではありますが言葉選びの秀逸さやリアルな感情は共感を引き出され、聴いている側にも過去にあった「別れの記憶」を引き出させるものに仕上がっていると感じました。


僕の見る世界、君の見る世界

アンコールラストの曲はこの曲。
もはやおなじみのタオルを振り回す動きでこれまでライブで見せてくれた様々な感情に最後の一味として爽快感と満足感を加えてくれるまさに「仕上げの曲」として3公演全てで活躍してくれました。




最後に

前回のツアーでは連続で曲を披露しまくって世界観にどっぷり浸からせる「与えるライブ」だったのに対して今回はじっくり、広がるRINGのように楽しい空間を、そしてGLEAMのように心が暖かくなる空間を目指したと語っていました。
また、彼女はよく「自由に楽しむ」ということを念頭に置いており、やりたいことを自由に楽しんでもらうという点で今回のツアーのコンセプトはかなり良かったなと思います。

ともりさんがやりたいことを「自由」に作り、バンドメンバーも先述のロマンロンのように「自由」に演奏し、ファンはそれを「自由」に聴いて楽しむ、全てをひとつのチームとするならば各々の自由を楽しんでいながらも綺麗にまとまっていて現場だなととても好感が持てました。

またそういった縛りが無い、自由を謳歌していながらも今回はホールという前回よりも大きな場所でツアーができているのも素晴らしいですね。
会場の規模が大きくなるのは成長の証でもあるので、それを各々やりたいことを自由にやって出来ているんですから最高です。

もちろん現状に満足せずさらに大きな場所や様々な場所でのライブをしたい気持ちも口に出しており、向上心が見えます。
その向上心はアーティストとしてだけでなく声優としても発揮されていて、今年のともりさんはチェンソーマンのマキマ役やそれ以外にも様々な役を射止めており、どちらも疎かにせず二刀流をこなしており自身も今年の自分には100点をつけれるとのこと。

私も今年のともりさんの活躍ぶりには驚きと感心がたくさんで、今年はアーティストとか声優というよりも「楠木ともり自体」の強さやキレがますます増してきた印象を受けた一年でした。

しかも来年もアニメ出演が多々決まっているだけでなくアルバムや全国ツアーなど止まらない勢いに胸を躍らせています。

23歳のともりさんがどう飛躍していくのか想像しながら今回のツアーの余韻に浸りつつここで感想を終わろうと思います。




ともりさん、バンドメンバー、ステージのスタッフの方々、3公演本当にありがとうございました。

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