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【内田真礼 1st Revival】たったひとつ純粋な願いは……【感想】

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と、いうことで9月24日カルッツかわさきにて開催された「UCHIDA MAAYA Hello,1st contact! [Revival]」の方に参加させていただきました〜。

かなり異例な「1st公演のリバイバル」ということで期待値はかなり…いやめちゃくちゃ高め。

古参ファンはあの色褪せない素敵な記憶をもう一度味わえ、私のような最近ハマったファンはタイムマシンでも使わなきゃ生で見ることのできなかった1st公演を現地で味わえる以上どの立場のファンからもこの機会は見逃せません。

そんな一大イベントの感想を書いていきたいと想います。

ちなみに私は6年前の1stライブ当日はラブライブ!μ'sありがとうプロジェクトを川崎で見てたらしく、今回の公演場所である川崎と謎のリンクを果たしていました(?)



セットリスト

1.Hello, 1st contact!
2.ギミー! レボリューション
3.からっぽカプセル
MC
4.クラフト スイート ハート
5.Winter has come
MC
ダンサーパフォーマンス
6.Distorted World
7.North Child
8.Never ending symphony
9.創傷イノセンス
幕間映像
10.わたしのステージ
MC
11.高鳴りのソルフェージュ
12.世界が形失くしても
MC
13.金色の勇気
14.Hello, future contact!

EN1.アイマイ☆シェイキーハート
MC
EN2.CHASER GAME(short ver.)
EN3.Resonant Heart
MC
EN4.Life is like a sunny day
告知、記念撮影、最後の挨拶
EN5.Hello, future contact!



印象的だった曲、箇所

・Hello, 1st contact!
6年前の1st同様に巨大なジャングルジムと当時と同じ衣装で登場。

アイドルコンテンツなら同じ衣装を着るのは別に普通ですが、ソロアーティストがその公演のメイン衣装を再び着るというのは結構珍しいですね。

短い曲なんですが、元気いっぱいなパフォーマンスで「あ、これは勝ったわ」とこの先の期待感のメーターを振り切らせる空気作りはさすがの経験値でした。

本人曰く「ジャングルジムの使い方が(6年前より)上手くなった」という言葉からも経験が培われた証明でもあります。


・ギミー! レボリューション
フェスでもおなじみ「内田真礼は知らんがこの曲はなんとなく知ってる」というポジションのこの曲が、他の何処よりも一番本領を発揮できると思われる「1st」でリバイバルされました。

「Hello, 1st contact!」が「経験」ならこちらは「研鑽」といったところで、客席の声出しはありませんが、ジャンプやサイリウムを振るタイミングは完璧で久しぶりに統制の取れた現場の空気感を味わうことができました。


・Winter has come
タイトル通りの冬曲でステージへ降り注ぐ雪の中での歌唱。

「うぃん!たー!はず!かむ!」の無邪気な掛け声は楽しそうな表情と相まって室内ではあれど雪道を楽しむ情景が浮かびました。

まだ9月なので冬にはまだ早いですが、素敵な曲には季節を超越するパワーがあるのでしばし夏の暑さや喧騒を忘れられました。


・ダンサーパフォーマンス→ Distorted World→North Child→Never ending symphony→創傷イノセンス
ステージ上でパフォーマンスするダンサーがステージから降りて座席中間の通路から登場する真礼さんをお出迎え。

本人も黒い衣装にチェンジし、ステージを目指し堂々と座席通路を練り歩きます。

これは真礼さんに限らず「ライブにおける黒い衣装=超攻撃的ターン」だと思っていたので覚悟をしていましたが、尋常じゃありませんでした。

「Distorted World」開幕からの「いくぞー!川崎!」でボルテージは大爆発、個人的に今回の公演で一番高まったポイントです。

今までのパートの「見せていく」から「当てていく」に切り替わった今回の大きな展開点ですね。

そのままノンタイムで「North Child」へ突入し伝統的(?)な2曲の繋ぎを生で見ることができて感無量でした。

が、このライブは1st「リバイバル」であるという真の意味を次の曲で思い知ることになります。

そう、「North Child」が終わったかと思いきや昨年発売されたアルバム「HIKARI」から「Never ending symphony」が始まるというまさかの繋ぎ方に「ここでこれをやるのかw」とその徹底して火力に振り切った繋ぎ方に思わず笑ってしまいました(笑)

どこかで最近の曲も入れて進化と差別化を図ってくるだろうなと思いましたがこれは予想外でした。

ただ、驚嘆に打ちひしがれて止まってるのは損なのでこの楽しみの場を浴びれるだけ浴びました。

そして「創傷イノセンス」でこのターンは綺麗に締めくくられました。
これに関しては「Never ending symphony」がこの曲の流れを汲んでいるので繋いでくるだろうなと思っていたので、こちらに関してはしっかり地に足付けて(物理的にはあんまり足付いてませんでしたが)楽しめました。

流れを汲まれた曲の繋ぎを楽しめるのは贅沢ですよね。
インタビューなどを読むとこういう楽しみ方もできるので個人的にはとても好きです。


・わたしのステージ
ピアノからしっとりと始まり、徐々に盛り上がっていきトドメには6年前の1stライブでの「わたしのステージ」をスクリーンに流しながら歌うという粋な演出が盛り込まれていました。

過去と今がステージを通して繋がっていく演出は1st「リバイバル」の名を冠していることにより強い印象と演出をやる意義を感じました。


・Hello, future contact!
アルバム「PENKI」そしてこの1stライブの象徴的な曲ですね。

サイリウムを好きな色にして会場を色とりどりのさながらペンキのような景色の中、ピースを突き上げてからの両手をワイパーするのが曲の楽しさをより引き立ててくれます。

終盤の名残惜しさをそのペンキで塗りつぶすかのようなこの曲の楽しさは本当に7年前にリリースされた曲なのかと疑わしくなるぐらい色褪せずにカラフルでした。


・声出し
アンコール直後のMCで「この1stリバイバルぐらいの時には声出しができるようになっているだろう」と真礼さん本人は期待を寄せていたこと、しかしそれは叶わなったこと、過去の自分のライブを見てたくさんの声援をもらっているのを羨ましく思ったことを涙ながら話してくれました。

どんなに自分が全力を尽くしても声援が無い不完全な形では真の意味ではライブは完成しないという気持ちはすごく共感を得ました。

ライブとは単に自分が一方的に客にパワーや気持ちを届けるものではなく、互いに高めあって作りあげるという「ライブ」という存在の原点的な楽しみ方を追求する真礼さんにとっては今のご時世は常に心にどこか引っ掛かりがあることでしょう。

しかし、声援という垣根を超える「気持ち」の存在を知ったことにより自分なりのひとつの着地点を見つけた表情は、涙の中にも確かな笑顔があり「声優」という競争の世界を今日まで生き抜くのに必須である根底の前向きさと強さが垣間見えて嬉しかったです。


・Resonant Heart
6年前の1stではまだショートver.の披露段階だったこの曲も、その座を現在の最新曲である「CHASER GAME」へ譲り、今回のリバイバルではフルでの披露になりました。

当時の最新曲が時を経ておなじみの曲となって再び蘇るのはこれまた粋な演出ですね。

この公演を通して何度も伝わってきた「曲の成長」をとても強く感じました。


・Hello, future contact!
真のラストはやはりこの曲しかないですね。

「この景色を今日ね、思い出更新できたことがわたしの最高の『幸せ』でした」の言葉通り私もこの公演を通してとても幸せな気持ちになりました。

というのも今回の公演中に笑顔でいる時間が今まで参加してきたどのライブよりも長く感じたからです。

前に別の記事に書きましたがコロナ禍ですっかり忘れかけたライブの楽しみ方を取り返してくれたのは他でもないこの内田真礼さんなんですが、ライブで得られるのは楽しいだけじゃなくてもっといろいろあるということもまた彼女に思い出させてくれたような気がしました。



最後に

本当に楽しく、盛り上がれて、ちょっぴりしんみりもした素敵な1stライブでした。

冒頭にも書きましたが本来1stライブはとっくに終わっているライブなのでそれを今の要素を取り入れて再編したものに参加できたのはそれだけでもう貴重な経験でした。

やはり感想も6年前の1stに参加した人としてない人ではかなり違っていて、下手するといつハマったから強いだの弱いだので余計ないざこざの原因になりかねないのですが、そんなことも無く「内田真礼さんという人が作るライブが好き」という共通点が立場の違うファンどうしを繋いでくれていて本人の全力さと人柄が良い空気感を作ってるなと実感しました。

最後彼女は「帰りたくない〜」ととても名残惜しそうにしていましたが、それはまだやりたいこと、できていないことがあるからの現れでこれからも突き進み追求していく気持ちの強さを感じて「そうだ、まだ終わりじゃない。まだまだこれからだ」とこれからの展開に期待を感じました。


そしていつか「声出しを解禁した完全体の状態でライブをする」というたったひとつの純粋な願いを叶えられる日が来ることを願いつつ、もうしばらくこのライブの余韻に浸ろうと思います。



ここまでありがとうございました。

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