先生も苦笑い
昨日は、心療内科で2ヶ月ぶりに夫に会ってきました。
診察の一番最後に予約をしてもらい、約35分、夫、私と先生とで話しをしました。
病院前で待ち合わせたとき、声をかけても無視。とりあえず、来てくれた礼だけを伝えました。
20分ほど、待ったと思います。診察室に呼ばれました。
夫は開口一番「いつも娘がお世話になって、ありがとうございます」と先生に伝えました。以前も、いつか礼を言いたいとは言っていたので、夫のひと言で、先生も「遠いところ、わざわざありがとうございます」と応えてくださいました。
午前中に娘は先生の診察を受けていました。
先生は「通信制高校に行くという決断を自分でしたので、とても前向きになって、表情も明るくなりました」と夫に伝えました。
夫も、自分が叱りすぎたせいで、娘がつらい思いをしてきたことを悪かったし、反省している。だから、通信制高校に行くことも賛成していると言っていました。それは、本当の気持ちだと思います。
ただ、ここから、夫の持論と先生の反応の応酬が始まるのです。
夫:この世の中はやっぱり学歴、お金持ちが優遇される社会だ。
娘には、みじめな生活をしてほしくないから、勉強しろと言っている。
先生:いい学歴があれば、○。なければ、×。○×で、決めてほしくない。人の一生を長い目で見てほしい。何がいいか、悪いかなんて、すぐにわかるものではない。
夫:でも、いい大学に入らなければ、選択肢が少なくなる。いい大学には、やはり、いい設備、先生がいる。先生だって、そう思うでしょう?
先生:進路を決める上で一番大切なのは、選択を自分ですること。偏差値にとらわれてほしくない。
夫:娘が失敗しないように、親が進路を決めることって、そんなに悪いことなのか。
先生:失敗することを恐れすぎないでほしい。一番人が伸びるのは、失敗をして、そこから立ち直るとき。その力をつけることが大切。
夫:娘を育てるには、お金がかかる。それは投資していることと同じ。だから、それなりのものを返してほしい、と思う。
先生:娘さんを信じてほしい。本当にうらやましいくらい、立派な娘さんです。お父さんが娘さんを信じることが一番大切です。
おおよそは、こんな感じでした。夫の主張に、先生が苦笑いすることも。
結局、夫は「娘に悪いことをしてしまったことは認めるけど・・・。
でも、自分は間違ったことは、言ってない。」
もう、長年、学歴だけが人生を豊にすると思ってきた夫です。
先生と一度話したところで、考えを変えるなんて、ないはずです。
ただ、夫も言いたいことを言えて、気持ちは楽になったと思います。
先生が夫の主張に耳を傾けてくれたので。私や娘に攻撃してくる機会は少なくなるのでは、と思います。
本当に、しんどい一日でした。私もしばらく、会いたくな、やっぱり。
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