こびりついて離れないもの


私にこびりついて離れないもの、それは「物を作る」である。

それは父親が大工で、幼い頃作業場所についていって木片などで遊んでいた事に起因するかもしれない。
小学生の時は休み時間外にも出ないで教室で折り紙を折っていたし、中高生の時はビーズに興味を持っていたように思う。
高校卒業後は商業高校に通っていたにも関わらず選んだ仕事は製造系だった。
実家を出たり戻ったりするなど色々あった後は羊毛フェルトに手を出しあるアニメにハマった時はプラバンでキーホルダーを作ってみたりした。

ある時、精神をぶっ壊して入院した事があった。
監視されてるのではないか、悪口を言われてるのではないかと怯える日々だった。
それでも離れないものがあった。物を作る事である。
何故か隣の部屋に音が漏れてはいけないと思っていて、音を立てず時間を過ごす方法として折り紙を折った。
気持ちが落ち着いてきたら作業療法プログラムに参加しネットに毛糸を通し小物やハンドバッグを作った。

退院後はメンタルクリニック付属のデイケアに通い作業療法プログラムに参加し色々な物を作り、今でも作業療法プログラムに参加出来ないながらも折り紙で季節の壁飾りを作ったりしている。

現在はやっぱり商品を作る仕事をしているし、ある作品にハマっては二次創作と称してコスモサークル(糸かけ曼荼羅)やレジンを作ったりしている。
…いやあれこれ手を出し過ぎだろう。おかげでどれも初心者レベルか産毛が生えた程度の物しか作れてないけども。
それでも作りたいという衝動が湧き上がる限りは作り続けるのだろう。
まだこびりつきは取れそうにない。


最近作ったギア・ファンタジアの二次創作物