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電動バイク SUR-RON オフロード試乗しました -全く新しいバイク遊びができそう!-

先週 10月2日、電動バイク SUR-RON Light Bee に試乗してきたので、レポートをまとめます。

日本に住んでいると電動バイクどころか、EVすら滅多に見かけませんが、現在世界中で急速にEVへのシフトが進んでおります。Tesla については快進撃が日本でもよく報道されており、ニュースを良く見かけるようになりましたが、バイクについてはまだまだ日本語のニュースすら少ない状況です。

実際のところ電動バイクは手に入るのか、使い物になるのか気になっていたところ、今年(2020年)の 2月 に次のような記事が Electrek に投稿されました。

上記記事で紹介されている YouTube Video では SUR-RON Light Bee と KTM の Enduro Racer を同じ人がそれぞれ走行して周回ラップを測定しているのですが、なんと Light Bee は KTM と比べて、わずか 15秒遅れ の差 (3:47 vs 4:02) しかありませんでした。

一見した限りでは、Light Bee は小さくて華奢なフレームのため戦闘力は低そうに見えるのですが、数字の上ではとてつもない性能を持っていることが分かります。

ただ、この時点では Light Bee を日本で購入するのは難しそうなため一旦は購入を諦めていたのですが、今年7月頃に、ついに日本にもインポーターさんが現れ、Light Bee を簡単に購入できる状況になりました!!

日本では、KOHAKU JAPAN さんを経由する形で、販売店にて完成品のバイクを購入することができるようになるそうです。

少々前置きが長くなりましたが、ここからが本題の Light Bee 試乗体験記になります。10月2日に、KOHAKU JAPAN さんのご厚意でオフロードパークでの Light Bee 3台の試乗をさせていただきました。

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試乗場所のオフロードパークは、千葉県のトライアルで有名なトリンバになります。試乗場所をご提供いただいたカントリーハウスさん、誠にありがとうございます。

上記写真のうち、一番左側に写っている緑フレームのバイクが2020年最新モデル(保安機無し)になります。なお、保安機付きのモデルを選べば、125cc のナンバー登録をした上で公道走行が可能です。

Light Bee に初めて乗った印象としては、とにかくメチャクチャ楽しいです。低速からモリモリとトルクが発生するので、アクセスを少し開けるだけで簡単にフロントが浮き上がります。かといって、乗り味が荒々しいわけではなく、アクセル開度30%くらいまでは滑らかな乗り味になっています。また、モード切り替えスイッチをエコ -> スポーツ に切り替えると、リニアにトルクが立ち上がるので、瞬発力が欲しい場面についてはスポーツモードにすると操作しやすくなります。

2020年モデルではアクセルスロットルが電子制御になったとのことで、旧モデルと比べると、さらに滑らかな乗り味になっていました。

Light Bee にはクラッチがなく、ハンドルの左レバーは自転車と同じくリアブレーキとなります。クラッチが無いことによるデメリットとしては半クラッチによる低速走行やクラッチを一気に繋いで大きなパワーを得るような乗り方はできません。ただし、低速走行については電気のモーターだとエンストせず、滑らかに走ることもできるので問題なくできます。また、大きなパワーを得る乗り方については、トライアルで全日本選手権出場くらいのレベルを目指さない限りは電動モータのトルクで十分満足できるのではなかろうか...と思います。

トラクションに関しては、低速でのターンについてはリアブレーキがフットペダルではなく左レバーであることがメリットに感じられました。フットペダルを踏む際に、ほんの少しバランスが崩れる気がするのですが、Light Bee だと両足を完全に踏ん張りながらリアブレーキを優しく掛けられるので、タイトターンが安定する気がしました。ある程度の速度域でのトラクションについては、アクセルを一気に開けると低回転時でも大きなトルクが発生するため、内燃機関のバイクと同じ感覚で開けるとスリップしやすいです。この点については、少々慣れが必要に感じました。

オフロードの走行性能については YouTube Video を見ても明らかで、十分に高いです。スピードを出して遊ぶ分には、そのまま乗っても大丈夫そうです。トライアル的な遊び方をする場合は、なるべくグリップを高めたいので、トライアルパターンのタイヤが欲しくなります。また、標準付属のスキッドプレートだとすぐに穴が開いてしまいそうなので、もっと頑丈なものに取り換えたくなります。

バッテリーの持ちについては、今回はトライアル的な低速度域での試乗が主体であったため、ほとんどバッテリーは減りませんでした。トリンバのような狭い場所で遊ぶのであれば、おそらくは満充電にしておけば一日中持ちそうです。もし高い速度域で走り続ける場合は 1-2時間程度で空になってしまう可能性はあるので、予備のバッテリーを購入しておくと良さそうです。

試乗して唯一気になったこととしては、標準の出荷状態ではブレーキレバーを引くと強制的にモーターへのパワー供給が遮断されます。これはレギュレーションに対応しているための措置とのことで、ケーブルの配線を変えることで無効化することができます。公道走行であればそのままで問題ありませんが、オフロード走行ではブレーキをかけつつアクセルを開けることは多いので、無効化した方が良さそうです。

随分と駄文を書き殴ってしまいましたが、すっかり Light Bee が気に入ってしまいました。10月入荷予定分のバイクを購入でき次第、随時情報を発信する予定なので、是非ご期待ください!

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