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何をゲーム・チェンジするのか

 Business Insider Japanさんが、ミレニアル世代のゲームチェンジャーを表彰する「Beyond Milennials」を創設しました。その第一回目の表彰式があり参加しました。

ソーシャル部門では、Homedoorの川口加奈さん、Coaidoの玄正慎さんが。ローカル部門では、コミュニティナースの矢田明子さんが大賞となりました。プレゼンターをさせて頂きました。

地域が日本を変える

 とりわけ拘りがあったのは「ローカル部門」です。そうした部門は特に設定されていなかったのですが、ぜひ必要だと審査会でも主張しました。
 登壇された皆さんは「日本を変える」という言葉を多用しました。では、この「日本」とは何なのか。企業も行政もメディアも、そしてNPOも東京に多いために、東京で注目される動きが日本を変えると錯覚しがちです。しかし東京都で言えば、人口は全国の11%。経済力でも18%に過ぎません。明治維新にせよ、戦後の高度経済成長にせよ、地域の活力があって成立しています。地域がいかに変わるかが、日本を変えることになります。
 今回ローカル部門で表彰された矢田明子さんは、医療・介護といった課題を「コミュニティナース」(病院ではなく街で、病後ではなく病前に健康を支える仕組み)を通じて解決することを、島根から目指しています。矢田さんのような動きが、「日本」を動かしていくと確信しています。

災害が、新しい世代をつくる

 表彰式の冒頭で、クラシルの堀江裕介さんが対談に参加していました。8年前の東日本大震災が彼の起業のきっかけであり、「次の災害で何ができるかを考え続けたい」と話されていました。思い返せば、私が社会活動を志すことになったのは、二十歳の頃に阪神大震災を目の当たりにしたのがきっかけでした。その時は無力を感じ、社会を前提に動くのではなく、社会を創り支える側でありたいと考えました。災害は不幸な出来事ですが、同時に、社会を動かそうとする新しい世代を作っていくのだと思います。日本社会を変えていこうとする、ミレニアル世代の皆さんに心からのエールを贈りたいと思います。
 昨日は、阪神大震災から24年目でした。

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