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『人吉復興にむけた3つの取り組み 〜フィリップモリスジャパン社とともに(9月2日)』

 昨日は、人吉を訪問し、フィリップモリスジャパンによる人吉市への復興支援についての記者発表会に参加しました。
 人吉市は令和2年7月の豪雨により球磨川が氾濫し、大きな被害を受けました。RCFはこの二年間復興に関わってきましたが、中でもフィリップモリスジャパン社が2,000万円を寄付して頂き、3つの事業を進めています。今回報告した内容について紹介したいと思います。

1. 外と中をつなげる 〜ワーケーション

 復興をすすめるにあたって、地域の外と中の交流が必須です。そのためには、観光とは違った切り口で外部人材が集い、人吉の方々と交流できる仕組みが必要になります。

 コワーキング施設である「くまりば」を運営している一般社団法人ドットリバーさんと共に、働きやすい施設整備と、地域とつながるプログラムづくりを進めています。

2 復興人材を増やす 〜移住

 復興における最大の課題の一つが「担い手の確保」があります。地域の生業、被災者支援、まちづくりにいたるまで多種多彩な仕事が生まれますが、それらをすすめる人材に来ていただくことが必須です。そのため、人吉市役所と連携しながら移住の推進もおこなっています。

 福島でも同じですが、最大のポイントは「仕事」になります。人吉や地元に思い入れがあったとしても、都市部で仕事をしている人はなかなか移住に踏み切れません。しかし、復興に直接貢献できる仕事であったり、けして都市部と遜色ない待遇の仕事が用意されていれば、関心をもつ方は増えていきます。

3. 被災者の居場所を提供する 〜地域食堂

 2年前の豪雨災害では20名の方が亡くなり、902棟が全壊、1,452棟が半壊の甚大な被害がありました。被災された方の希望は常に「元の生活に戻りたい」ですが、完全な形では実らないまま、過ごさざるを得ません。被災者の孤独感を吐露できる場を提供するため、人吉の4つの地域団体が連携してくださり、毎月400人の皆様に食事を提供していきます。あわせて、児童向けの学習支援や、ひとり親への相談会なども実施していきます。

おわりに

 人吉は被災して二年経ちましたが、復興は続きます。この段階で外部からの支援は限られますが、息長く支援をして頂いているフィリップモリスジャパン社に感謝しておりますし、RCFも時間のかかる復興に関わっていけるよう、引き続き方法論を改善していきます。

 今年の8月の豪雨でも、新潟や石川などが大きな被害に見舞われていて、支援の準備を進めていきます。縁のある地域にはぜひ関わって頂ければと思います。

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