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社会問題を解決する5つの力~②現場主義

 社会問題を解決する5つの力、1つ目は当事者からの本音を引き出す「フラットコミュニケーション」でした。2つ目は、現場主義です。

 文京区で「こども宅食」という事業に携わっています。食材を定期的に届けることを通じて、生活が苦しい家庭と直接つながることができます。各家庭とはLINEでやりとりできますから、直接声を聞いたり、必要な支援を個別に伝えることができます。
 行政は、必ずも個別支援が得意ではありません。公平平等の原則があるため、個別のリクエストに応えきれないのです。
 一方で、今の日本の社会問題の特徴は「見えないこと」です。貧困といっても見た目で貧しさがわかるこどもはいません。さっぱりした衣服を着ているし、スマートフォンも持っています。しかし、朝食を抜いていたり、旅行に行けなかったり、塾に通えず、自尊心を失っていくのです。
 近所にも行政にもつながらず、孤独な状態の貧困家庭が全国に広がっています。
 「見えない社会問題」とその当事者にいかに接点(コンタクト)をもち、問題の理解を図るか。そのことが社会問題を解決する上で必須の項目です。(つづく)

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