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RRRの英語版がすごすぎた話

いや、やっと観たんよ、RRR。

え、もう、なんなん?めっちゃ好きやねんけど。

でね、今イギリスに住んでおりますので、ネットフリックスで観たんだけど、オリジナル版であるテルグ語かつ日本語字幕ってのがなかったのよ。

で、仕方なく?ヒンディー語版に英語字幕で観るかーと思ったわけ。

ダブル主人公モノやねんけど、主人公のひとりであるラーマはインド人でありながらイギリス側に仕える警官なわけで、もちろん英語しゃべれるのは全然違和感ないねんけど、あれ?もうひとりの主人公ビームも英語しゃべってるやん!?あれ、こっちはジャングルの野生児みたいな感じの人じゃなかった?って思って、あ、いつのまにか英語版に切り替えてしまってたわー!って気づいたんよね、

音声と字幕が両方英語になってることを確認して、もう一回映画に集中してみたら、

え?ちょっと待ってめっちゃくちゃインド英語じゃない!?

いや、ヒンディー語バージョンとかで、主人公たちが英語を話すシーンがあってそれがインドのアクセントになってるのは全然わかると思ってたんだけど、吹替って、吹替版の言語のネイティブがやるものって思い込んでたからさ、え、あ、そう来たか!って!

でも、確かにそうよね。
特にRRRは総督とかイギリス側の人がたくさん出てくるから、その人たちは英語しゃべるわけで。インドの人が同じように話してたら、やっぱり特に英語圏のネイティブの人からしたら違和感あるのかも。

一応、自分も、英語吹替版でインドが舞台ってことは主人公たちはイギリス英語の人が吹き替えるんかなー?でも、総督府側の人と同じアクセントでしゃべるのも違和感ありそうだし、アメリカ英語とかにするんやろか?でも、それもネイティブの人からしたらノイズになるかなー。イギリスの中でもまぁ階級によってとか、いろいろあるというからそういうので対応すんのかなー、どうするんやろとか思ってたんですね。
でも、インド英語で来るというのは想定してなかった!(声優さんはインドの方っぽいお名前ではあったけど、本人吹替ではないようです)

私的にはこの英語バージョンめっちゃ好きでした!
イギリス側の組織に属するラーマの英語は、英語ネイティブではない感じはしつつも、そこまでアクセントは強くなくて、その加減がめっちゃセクシーだったのよね!わ、ネイティブじゃない感じが逆にカッコいい!!ってめっちゃ驚愕した(かなり流暢ではあるんですけど)
ってか、本題から関係ないんやけど、ラーマが蛇の毒で朦朧としてるシーンがホンマに自分の癖にぶっ刺さりすぎたww

ビームの野生味溢れる、それでいてかわいらしい英語もめっちゃよかった!イギリス人女性のジェニーと通じてないシーンがあるんですけど、それもアクセントがある英語であることで違和感なかったな。

で、今回思ったんですけど、英語吹替版って基本英語ネイティブの方が観るものだと思うのでアクセントのある英語も、英語として認められてるんだなぁと改めて感じました。

いや、でもインドの場合は公用語に英語入ってると思うし、例えばテルグ語でもヒンディー語でもない言語が母語でもうひとつ話すのは英語って方も多いと思うので、英語吹替版のメインターゲットはインド国内なのかな、とも思います。

でも、だとしても、世界には「英語=ネイティブの人が話す英語」とは認識してない人がたくさんいるんだな、って思うきっかけになりました。

日本にいるとどうしてもネイティブ英語至上主義な部分もあったんですけど、そうじゃなくて、英語版が英語ネイティブによるのが当たり前じゃない国や地域もあるんだ!という気づき。
(そもそも私の中のネイティブの定義自体が英米やカナダ、オーストラリア、ニュージーランドあたりに偏りすぎで、インドやその他の国の方もネイティブスピーカーであるというお声もあるかと思います。そして、いわゆるネイティブの発音を目指して練習することは全く悪ではなく、特にネイティブ音声を聞き取りできるようになるために避けては通れない練習だと思います)

まぁ、RRRは作中に英語話者が出てくるからという事情もあるかと思うんですが、考えようによってはさ、日本の映画を日本人の俳優さん本人が英語吹替してもいいわけやん?

もちろんね、ネイティブ英語バージョンで聞いてみたいという興味もあるしね。作品によってはアクセントがノイズになることもどうしてもあるだろうしさ。

日本の映画の吹替文化もすごく好きだし、やっぱりネイティブの人が吹替することも絶対よい面もあると思うんだけど。

日本の吹替なんてさ、なんかもう、リズムとかが英語よね、って思うことすらある。
絶対に日本人が言わんような言い回ししても、変じゃないとか、もうそれは英語なんよ…。

そういったネイティブによる吹替文化ももちろんリスペクトするし、残って欲しいんですけど、でもRRRの英語吹替が固定観念を取っ払ってくれたのでシェアしてみました!

ちなみに、同じくラージャマウリ監督の「バーフバリ」もヤバいくらい好きすぎるので、はぴびと語り合いたいよ!という奇特な方wいらっしゃったら、こちらの記事もどうぞ!


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