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HONDA Motorcyclist School セーフティスキル検定《後編》

HMS“セーフティスキル検定”を受けるために、鈴鹿サーキット交通教育センターへ。

10:00 完熟走行

インストラクターの田中さんはとても気さくで良い方だった。
二輪車安全運転全国大会出場を目指していることを話すと、自分も元教習所の教官で教官の全国大会で上位入賞した経験があるとのこと。「師匠と呼んでいいですか!?」と弟子入りを志願する。

オリエンテーションは10分ほどで終了。『では9時55分ぐらいになったら下へお越しください』と言われ、ロッカールームで支度をしていると電話が鳴った。仕事の電話だと分かっていたが簡単に済むだろうと思って出てみると、やや揉める方向の話だった。

時間が来てしまったので仕方なく電話をしながら下へ降りて行く。田中インストラクターには「すみません、、仕事の電話で、、」と告げ、なんとか短時間でまとめて切る。

バイクに乗る時はメンタルが一番重要。
なのにメンタルがぐちゃぐちゃの状態でのスタートとなった。

気を取り直して、まずは準備体操。その後、今日一日お世話になる車両を選ぶ。ここは二輪車安全運転全国大会の本番車両CB1100RSを迷わず選択。

まずは田中インストラクターの先導で完熟走行。身体を慣らしたらいよいよパイロンスラロームのコースへ移動する。

10:30 パイロンスラローム

受講者が一人しかいないということは、めちゃくちゃ早く順番が回ってくる。10月とはいえまだまだ暑いので熱中症に注意し、休憩と水分をこまめにとるように気をつける。

今回のコースは5m間隔で10本並んだ直線スラロームの後、6本のオフセットスラロームを回って折り返し、もう一度10本の直線スラロームを通って帰ってくるもの。

練習時間はたっぷりあるので、まずは気楽にやってみる。スラロームは割と好きな方なのだが、やはり緊張もあって最初のタイムは38秒。1級は30秒以下。どうやって8秒も縮めたらいいのだろう。

いろいろなコツを教えてもらって、なんとか35秒まで短縮。最後のタイム計測では36秒台となった。

休憩中スポーティライドチャレンジコースを観察


12:00 昼食

挑戦するからには1級を目指したい気持ちはあるが、現実の壁は高かった。パイロンスラロームは6級という成績に終わる。セーフティスキル検定は3つの種目の平均で最終的な級が決まるので、あと2つで盛り返したい。

一人、建物内でおにぎりを食べながら持参したノートに田中インストラクターから頂いたアドバイスを記入する。少し目を瞑って休憩を取り、午後からの一本橋に備える。

13:00 一本橋

昼食のあとは一本橋。一本橋は特に苦手で、しかも大型二輪免許の試験以来。良い成績が出る気などしない。

ともかく気楽に挑戦してみる。14秒、落輪なし。
大型二輪の免許には受かるが、1級の基準タイムは60秒以上。果てしなく遠い。

アドバイスを受け17秒までタイムを伸ばせた。
しかし『一本橋はやればやるほどタイムが落ちる』という田中インストラクターの助言を受け、早めにタイム計測へ。結果は16秒、またしても6級の成績となった。

14:30 コーススラローム

最後の種目はコーススラローム。田中インストラクターに先導してもらってラインを見せてもらう。
通常のHMSの場合なら、前を走ってもらう、あるいは後ろから走りを見てもらう機会が一度あれば良い方だ。

それが何度も目の前でベストラインを見せてもらえる。しかも質問し放題。これで伸びなければ嘘である。

最初のタイムは63秒。1級は55秒以下なので8秒縮めないといけない。何度か走ってみるが62秒がやっと。

アドバイスをもらい、コースを実際に歩いて確かめる。そしていよいよ本番。

張り切りすぎて一箇所ちょっと引っかかってしまったが、タイムは60秒ジャスト!4級相当のタイムである。しかしパイロンを一個を吹っ飛ばしてしまったので1級降格、5級となる。

16:00 終了

最後は田中インストラクターに時間ギリギリまでコーススラロームの先導走行をしてもらった。とてつもなくタメになった。

終了時刻になって田中インストラクターに「12月の検定も絶対に来ます」と言うと、『次回は、まだお伝えしていないテクニックもお話しします』とおっしゃった。とても楽しみ。

最終的な級判定は6級となった。

現在のレベルを知って心が落ち着いた。

バイクは人との競い合いではない。自分との闘いだ。

いかに平常心を保つかということが何よりも大事。

田中インストラクターも何度も言っていた。

『すべてはメンタル、です』

検定終了後にお師匠と


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