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《ライテク格言集》ブレーキ三段

フルブレーキング時に大きな制動力を得るためには、ブレーキングを三段階に分けて行う。

ブレーキをかける順番

まずリアブレーキをかけリア側が沈むのを感じたら、フロントフォークを縮めるためにブレーキレバーをジワっと握り、そこからさらにグーッと強くフロントブレーキをかけていく。

最初にフロントブレーキだけをかけると、フロント側が一気に大きく沈みこんでしまう。
リアブレーキをフロントブレーキよりも早くかけ始めることでリア側を先に沈め、フロントの急激な沈みこみを抑えることができる。

そのあとブレーキレバーを握り始めていくが、いきなりガツンと強くブレーキレバーを握ってしまうとフロントタイヤは簡単にロックしてしまう。

ブレーキディスクにブレーキパッドを軽く当てるように優しく握り、フロントフォークが縮んでいって落ち着いたところで本格的にレバーを握り込んでいく。

こうして文字にするとまるで長い時間のことのようだが、擬音で表すと“グーッ・ジワッ・グーー”といった感じで一瞬の出来事である。

ブレーキングのあれこれ

ちなみにフロントブレーキは、制動初期の高速時の方が強くかけることができる。高速時にはタイヤが大きな力で回転しているため、強くブレーキをかけてもロックしにくいからだ。
始めは強くかけ、速度が落ちるにつれてブレーキレバーへの入力を緩めていく。

またブレーキング後半には、フロントに荷重が集中してリアタイヤが浮き気味になりロックしやすくなってしまうためリアブレーキはより早めに緩めていく。

フルブレーキングする時は、バイクを直立させておかなければならない。
つまりコーナーにアプローチする際のフルブレーキングは、必ず直線部分で終わらせておかなといけないということ。
コーナーに入ってバイクが傾いている時には、タイヤのグリップ力はコーナリングのためにも振り分けられている。ということは、ブレーキングに使えるグリップ力がそれだけ減少してしまっているということになる。

前後のブレーキの性能を引き出したフルブレーキングを使いこなして、短時間・短距離でスピードを落とす事ができるようになれば走りの安全度はグッと増していく。

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