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パセリさんと一緒に中目黒の喫茶店を訪れた。パセリさんの知り合いのトマトさんがそこで初個展なのだそうだ。

新宿から中目黒まで徒歩で行った。
街のところどころに雪の塊。
雪はシャバシャバ茶色くなって道路脇に積まれてる。

遠回りをしようということで、途中明治神宮を通った。
境内の川は干上がって日陰のとこを雪が一面覆ってた。

広々とした野原に雪玉。
きっと元々雪だるま。
陽射しにやられて頭が転がり落ちてしまっている。
こりゃいかん、とバラバラになった頭と体をくっつけてやる。

その後、パセリさんについてって渋谷まで来た。
パセリさんは東京生活が長く、その土地ごとに思い出す記憶があるんだそう。
道に、坂に、建物に、記憶のレイヤーが重なっていく。

目的地に着いた。
大通りに面してレトロな雰囲気と店主のバスケ好きを伺わせる喫茶店だ。

作家のトマトさんはいなかったが、壁一面を埋め尽くす作品が私たちを迎えてくれた。
一見すると油絵のような重さと強さを持つ絵だ。
アクリルの軽やかさを打ち落とす情動。
見ていてパセリさんも私も創造意欲が溢れ出してくるような作品だった。

喫茶店といえばオムライス。
セルフのコーヒーと紅茶がついて1200円。
15時過ぎまではそれらが飲み放題。
長居できそうだ。

帰りは電車を使った。
オレンジさんからLINEが入ってる。

そこで夢が覚めた。

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