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笑うバロック(663) パワービッグスを偏見と先入観で
プロレスラーのような名前だと思いました。ですから偏見と先入観しか抱けません。LPレコード初期のオルガニスト兼ペダルチェンバリスト。思いのほかポートレートが見当たりませんでした。たとえば偉そうに腕組みしている写真とか、どこかの政治家のように横柄に足組している写真とか、まったく見当たらず。パトリオット風カバーくらい。
きちんとした奏者を茶化すのは気が引けますが、普段からバロック音楽を聴くときは、まず通俗的な見方からはいります。
素浄瑠璃が中心の女流、鶴澤津賀寿のインタビュー記事にどこかで聞いたような話。わたしはいつもワルノリが過ぎるところがあります。
「よく難しい、わかりにくいと言われますけれど、分からなくてもいいと思うんです。ボーツと聴いていると、どこかで『アッ』と思うようなところ、迫力、魅力、おもしろいところに必ず気づいてもらえるはずです。私だって、最初はそんな感じでしたよ」
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パワーでビッグだと。こんな感じかあんな感じ。
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ビッグで連想したのは、こんなのやあんなの。
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パワー・ビッグスには好敵手ヴァージル・フォックスという人がいました。
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ライバル、フォックスはリベラーチェと競演するようなタイプの演奏家だった様子。
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