(2020年10月) クープラン(1668-1733)「ルソン」リスト-8 = 2種

2019年録音2点

デランのクープラン、ルソン、パリ1714

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フランス古楽界の逸材セバスティアン・デラン!
クープランの『ルソン・ド・テネブレ』
チェンバロと通奏低音を学んだパリ音楽院を1等賞で卒業し、レオンハルトやアンタイ、アスペレン、ケネス・ギルバート、ルセから薫陶受け、フランス古楽界に颯爽と現れた注目株セバスティアン・デラン。
 2006年に創設したピリオド・オーケストラ、レ・ヌーヴォー・キャラクテールを率いての新たな録音は、エレミヤの哀歌から取られた感動的で悲痛なテキストによる『ルソン・ド・テネブレ(暗闇の朗誦)』の中でも傑作とされるフランソワ・クープランの『ルソン・ド・テネブレ』。メイン・ヴォーカルはレ・ヌーヴォー・キャラクテールの共同創設者であるカロリーヌ・ミュテルと、創設当初から共に活動しているカリーヌ・デシェイエの2人。約10年前にヴェルサイユで行われた結成当初のコンサートでも、デラン、ミュテル、デシェイエの3人でクープランの『ルソン・ド・テネブレ』を演奏しており、活動の原点ともなるプロジェクトです。
 3つのルソン(朗誦)の間にはクープラン自身と、伯父ルイ・クープラン[c.1626-1661]の器楽曲を挟み、フランス・バロックの宗教的声楽作品の最高峰の1つを真摯でハイ・クオリティなパフォーマンスでお届けします。(輸入元情報)
● F.クープラン:ルソン・ド・テネブレ第1番
● L.クープラン:パヴァーヌ 嬰ヘ短調(器楽)
● F.クープラン:ルソン・ド・テネブレ第2番
● F.クープラン:葬送(器楽)
● F.クープラン:ルソン・ド・テネブレ第3番
● L.クープラン:パリのカリヨン(器楽)
カロリーヌ・ミュテル(ソプラノ)カリーヌ・デシェイエ(ソプラノ)
マーティン・バウアー(ヴィオラ・ダ・ガンバ)ハジェ・ハナナ(チェロ)
郡司和也(オルガン)
レ・ヌーヴォー・キャラクテール
セバスティアン・デラン(指揮、チェンバロ)
2019年4月フランス、リヨン、シャペル・ド・ラ・トリニテ録音

ずっと以前ネット上でライブを聴いたような。あったあった。

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「テネブレ」というグループのテネブル

ナイジェル・ショート&テネブレ新録音
クープランとジェズアルドの「テネブレ」を歌う!
キングズ・シンガーズの元メンバーであるナイジェル・ショートによって2001年に設立され、世界最高峰のヴォーカル・アンサンブルの一つとして広く活動する「テネブレ」。2016年に「ブラームス&ブルックナー」が2度目のBBCミュージック・マガジン賞を受賞し、2018年には「天体の音楽」がグラミー賞にノミネートされ、大きな注目を浴びたテネブレの新録音。
グループ名の由来ともなった「テネブレ(復活祭のお祝いに先立って行われる聖週間の朝課)」にまつわる音楽、フランソワ・クープランの『ルソン・ド・テネブレ(暗闇の朗誦)』と、カルロ・ジェズアルドの『聖木曜日のためのテネブレ・レスポンソリウム(応唱)』を組み合わせた、テネブレならではとも言えるプログラム。約100年の作曲年代の開きがありスタイルが異なりながらも、神秘的で催眠的な魅力を持つクープランとジェズアルドの作品を、篤い情熱と精密な歌唱で世界をリードする「テネブレ」のパフォーマンスでお送りします。
【収録情報】
● F.クープラン:3つのルソン・ド・テネブレ● ジェズアルド:聖木曜日のためのテネブレ・レスポンソリウム
テネブレ
ナイジェル・ショート(指揮)
録音時期:2019年3月13,14日(クープラン)、7月2,3日(ジェズアルド)
録音場所:ロンドン、ゴスペル・オーク、オール・ハロウズ教会

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この盤のシリーズと考えてよさそう。ジェズアルドにタリスの「聖土曜日」の組み合わせ。最新は「聖木曜日(クープラン水曜日)」。
ということは「聖金曜日」も企画がありそう。ジェズアルドと誰かの哀歌の組み合わせ----興味津々。ジェズアルドと同時代の発声の聖歌と組み合わせるとか、ストラビンスキーと合わせるとか、興味がつきません。

なんだか----出るべくしてデタという印象。
でも20年前なら、節度を持って、こうした組み合わせは危険を伴うと遠慮したかも知れません。
お金が続いたら、聴いてみます。理由はわかりませんが、5月後半には出荷の案内があり、やっと到着、7月3日。これもコロナ禍の影響でしょうか。

重唱形式のルネサンスからバロックの演奏の質が「変わった」と感じました。
ヒリアード、タリススコラーズの以前以後で、音程、テンポ、編成、録音など変わったと思いましたが、デジタルの発展との関りがありました。タリスはほぼルネサンス中心で声楽のみを貫き、ヒリアードは多少バロックにも広げたものの発展はしませんでした。
それらのグループから、様々に派生したグループが点々と。その流れがショートのテネブレなのかと。ただジェズアルドを聴くと20年前の演奏とはやはり違いがあります。
リアンジェリとか、COCOとか要は、昔の「聖歌隊」「合唱団」とか「バロックアンサンブル」という枠だけではとらえられない人たちがかなり。
先日のプラハの春のルクス、ハナの活躍もそうかな。(この間、ハナの声だと思ったらキールの声でした、似ているのかしら)

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