(2014年10月)youtube上の「エレミアの哀歌ここに始まる」クープラン2、シャルパンティエ、ゼレンカ

ユーチューブで鑑賞しました。すべてライブの記録のようです。
どれもまだCDなどにはなっていない様子。貴重です。
CDが売れなくなって大変かもしれませんが、気軽に鑑賞できるようになってありがたいことです。
映画なども追っ付け同様かもしれません。先日朝日新聞のbeが取り上げた「自由学校」という映画は簡単に鑑賞できません。日本人には縁遠い下記のルソンは視聴できるのに。

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デランという若手のグループのクープランのルソンの演奏会。
グループ名はヌーボ・カラクテルというのかしら。

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ルセ、レ・タラン・リリクの演奏でシャルパンティエのルソン。

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[3]
ジェラール・レーヌのゼレンカの2004年のライブ。

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最近CDの通販サイトよりユーチューブのチェックの方が楽しいです。
今回も検索してびっくりしました。

[4]
2014年の演奏会の中継です。EUのテレビ中継はずいぶん意欲的です。
ざっと流して観た限りでは、プログラムはクープランの各ルソンの後にシャルパンティエのレスポンソリウムを挟み、最後にドラランドのミゼレーレで締めくくり。
他の演奏との違いは、1声のための第1第2ルソンを6名ほどの女声コーラスが斉唱、2声のための第3ルソンでは2グループに分かれて、ミゼレーレは確か3パートか4パートだったと記憶していますが、それも女声コーラスで。
通奏低音グループも合唱の左右に配置。教会で聖務日課と捉えたとき、複数で歌うのは納得できます。
よく解説にあるのは聖週間は世俗の劇場は閉鎖中で、休業中のオペラ歌手を集めて宗教曲のルソンを劇場化しようとした、というものです。そうするとビルトーゾのソリストの競演という形が説得力をもってきます。
最近よく登場するサンシールの女声グループについても、あくまで教会音楽と解釈するか、それとも劇場的と解釈するか、はたまた折衷的に解釈して、当時の歌唱の習慣から教会内でも多分に劇場的表現がされていたと考えるか----。
ただ改めて6人が斉唱しているのを目撃すると、それでは個人の歌唱技巧としてのビルトーゾを見せつけることはできそうもないと思えてきます。ニケは何か考えがあってソリストではなく複数による斉唱をとっていると思うのですが。
録音としては、クエノーの古い録音の中に、合唱団による演奏があったかと思います。
クープランのルソンに関して、2014年は「当たり年」かもしれません。

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