笑うバロック展(5) CDジャケットアート
バッハの受難曲のCDジャケットはご多分に漏れず受難の絵画作品が選ばれています。
グリューネバルトの祭壇画は、この時初めて知りました。かなり実際の亡くなった人の肌の色に近いらしい。
イーゼンハイム祭壇画(1511-1515年)。
もう一つはレンブラントの「この人を見よ」です。現在は「エッケ・ホモ(民衆に晒されるキリスト)1655年」のタイトル。アムスの第8ステートらしい。
解説には「----第6ステートでキリストの下で見物する群集をすべて消去してしまったのです。さらに第7ステートにおいてレンブラントは群集に代えて建造物にふたつの開口部を設けました。このような構図の変更により奥行きは狭められ、この版画を見る者は一層壇上に立つキリストに近づくことになります----」
これをハリウッドでリアルに映像化すると----メル・ギブソン監督の「パッション」になります。
ビバルディのリュート作品集のマンガのようなカバー。しかし、今は調べがつきます。
番外編。「ユートピア・ルネサンスの勝利」というタイトルのCD。タリスとストリッジョの40声のモテットを含むルネサンスの多声モテット集。確かに「ユートピア」に相応しいカバー画のように見えますが----。
エラストゥス・ソールズベリー・フィールド(1805年- 1900年)は、アメリカン・フォーク・アートの画家で写真家!!1830年代西部マサチューセッツ州とコネチカット州を旅する遍歴画家として多数の肖像画を残しました。短時間(多くの場合1日)で描き、かつ値段が手ごろであったため、大いに繁盛した、と。1860年以降、海外旅行をしたことがなかったがインドのタージ・マハルなどのエキゾチックなテーマの絵を描いた。聖書やエキゾチックな画題は19世紀アメリカン・フォーク・アートでは例外的。「エデンの園」では、想像力とアイデアで不思議な世界を描く「奇想画家」でした。
その代表作「アメリカ共和国の記念碑」は1876年の建国100周年に合わせて描かれ、ジェームズタウンの建設からの初期アメリカ国家の250年の歴史を百科事典的な絵巻として描いたもの!! ----フィールドは死後忘却の彼方に、しかし1930年代アメリカン・フォーク・アートの芸術的価値を評価する流れの中で再発見された!!
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