笑うバロック展(237) CD聴き取りノート2008/2009

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Corelli: Violin Sonatas  2008年02月26日
Francois Fernandez
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わたしはこれがバイオリンの音だと思っています。人が弾いているというより、バイオリンが鳴っているという感じ。

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Zelenka: Requiem in C minor; Miserere in C minor; Lamentatio pro die veneris sancto
Musica Fiorita
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やはりZWV45は素晴らしく美しい作品でした。

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パーセルを歌う
マクネアー, エンシェント室内管弦楽団
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「こよなく美しい島」が時々聞きたくなります。クリスティの「アーサー王」で聞く場合もありますが、マクネアの自然な表情とイントネーションもよいです。イギリスは有名な作曲家が少ないと揶揄されますが、パーセルひとりで十分素晴らしいと思います。当時製作されたパーセルの伝記映画もよく出来ていましたし。

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Bach: Chamber Works
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この中に収録されたピアンカの担当したリュート作品が興味深いです。996と998はもはやリュートで演奏せず、997も、きっと変更なしでリュートで演奏不可能な部分はチェンバロで演奏したりデュエットしたりしています。全集用の録音なので、適切に楽譜を音にしたらこうなった?ソロ録音があまりないのですが、素晴らしい感性と思います。

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Drexel Manuscript Abel, 2009年05月27日
Pandolfo
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腕はたつが、ギエルミやパールほど際立って聞こえません。ワイルドより乱暴な弓使いに聞こえてしまいます。アーベルはニ短調のアダージョあたりがよく演奏されます。哀切な出だしが覚えめでたいです。以前ネット上でハイニッツの演奏が公開されていました。彼女の経歴などを考えると、あまりそういった生の感情が反映されないと思っていても、ロマンチックなセンチメンタルに聞こえたものです。CDになっていないと思うので、また公開してほしいものです。

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バッハ:アリア 2009年08月08日
オッター
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ABBAのときのような地声風の低めの声が落ち着いて聞こえます。COCO伴もよいです。朝青龍の全勝優勝みたいで居心地が悪いですが。でもゲーベルやタン、ミンコフスキと競演してきたアルヒーフのベテランですから当然かしら。オッフェンバックやヴァイルのCDが特に気に入っています。

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Sonatas for Viola Da Gamba & Harpsicord
Hille Perl
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このオルガン曲のアレンジはずいぶんたくさんあると思います。パラディアンのものが素晴らしかったですが。パールは妙にゴツゴツした(たどたどしいといってもよい)演奏で、個人的には好みですが、賛否が分かれそう。流麗だった3曲のガンバソナタのときとずいぶん違うのです。1700年ころのアルバンのガンバは、ライプチヒで使われていた可能性があるものらしい。ピッチはチェンバロに合わせたのかしら、392。コルマールのリュッカースチェンバロというと、ヴェルレが使っていたものなのかも。3楽章のトリオソナタですが、BWV527をフランス風に開始したりして楽しませてくれます。パールはアイデアが豊かな人なので、毎回楽しみにしています。

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お静かに,おしゃべりしないで*カンタータ第211番 2009年10月20日
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アンソロジー作りのために再聴。ラストの3重唱の端整さ。レオンハルトのCDでもっもと素晴らしい成果。失礼ながらソリストとしてより、指揮というかディレクターとして素晴らしい。このカンタータのベストチョイスと思います。「町人貴族」「ピグマリオン」、パーセルのオードなど、素晴らしい耳とテンポ感、歌手のリードのセンスなど、ソロより仕事させてよかったかと思います。

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The Singing Club 
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アンソロジーのための再聴。ヒリアードはこれが初めてでした。最初はよさがよくわかりませんでした。紳士のためのクラブであったと思われるコーヒーハウスでの楽しい余興。パーセルの死を扱った記事を日記に記録しましたが、さもありなん。よくガンバコンソートの解説などで、イギリスは遅れていたので古い楽器や形式、ハーモニーが残っていたなんてありますが、イギリスは16世紀からモンティパイソンだったのだと。

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Marais, Forqueray, Mouton: Pi?ces de caract?re
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アンソロジーのための再聴。この中に「サリュードカフェ」が。マレの第2巻に含む小品。「カフェの喧騒」というのか、「コーヒーの盛り上がり」というのか。第2巻はフォリアやサントコロンブのトンボーを含むもの。「ピエスドキャラクタ」というタイトルに相応しい、よくぞの選曲。ギエルミの選曲だとしたら、全5巻にいかに精通していることか。この小品の存在すら知らない演奏家も多いのでは。シャルボニエの全集も2巻目はまだでていなかったのではないかしら。

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リュリ:コメディ・バレエ名場面
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アンソロジーのための再聴。リュリの最良の「予告編」集。本編が聞きたくなる抜粋です。「町人貴族」もぜひ全編を。
コメディフランセーズあたりを引き連れて公演しないかしら。

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神へのささげもの~カストラートのためのアリア集 2009年11月15日
バルトリ
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相変わらず文句のつけようがございません。本来「陽のあたらない」シリーズはこうしたネタが最初ではないかと思うのですが、映画の影響もあり、類似するネタは結構あり、しかし圧倒的な技巧です。フィッシャーディスカウ化現象も起きています。何を歌っても「バルトリはバルトリ」化しているかなあ、と。それと人工物臭さがない、天真爛漫で楽しそうに聞こえます。AtoZ事典はやりすぎじゃないかしら。カストレーションのための医療器具と施術現場のイラスト付、痛そうです。
昔あったネラ・アンフーソ?だったかのCDの方が、モレスキに近いような気もします。
ジェンダーを超えて、チェチリア様、次は何処へ?クオバディス状態。

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I Penitenti Zelenka 2009年12月10日
カストラート活躍時代の流れのオラトリオでした。私見では、ヘンデルよりリズミカルなのが好みです。どこか歌手任せでないコントロールが効いたフィギュレーションのようで、そのへんが好ましいバッハの先輩としての良さかしら。こんなに美しく楽しい曲を書いても、変遷の激しい音楽の都では目立たない?ちょっとドレスデンのシャルパンティエ?かも。

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Bricolage !
ブログに観たもの聴いたもの食べたものを綴っていました。そうしているうちに、自分が「バロック音楽」に関心が高いことがわかってきました。本当に美しい音楽もたくさんあります。音楽は聴いて判断するものですが、時に思わず笑ってしまうことも。ちなみに、ヘッダーはオブローモフ氏。
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