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ロマンチック映画「レイバー・デイ」(2013年)をアマプラで鑑賞

迷邦題は「とらわれて夏」。
ジェイソン・ライトマン・ファンのわたしでもこの邦題では、ねえ。アメリカの9月、新学期のはじまる直前の祝日のことらしい。
おそらくマサチューセッツのさりげない風景から、始まります。
「マイレージマイライフ」は飛行機から見える風景から。

ライトマン映画。知っているつもりの、ハリウッドの中のアメリカでなく、どこか遠い国の生活、慣習という雰囲気がただよいます。
今作、思春期の少年の目にはすべてがセクシャルに映ります。少年の恥ずかしい想像を絵にすることで、実生活の何気ないシーンが一種のクレショフ効果みたいになります。代表はパイ作り、卑猥とも見える絵を見せておいて、終盤主人公の大人目線に変わるや、意外な展開の鮮やかさ。

見せて語るストーリーテリングに感心します。つまり見始めると目が離せなくなります。
蓮實ショットがあるか、といえばそうでもない、際立った画面はないのですが、絵で語るストーリーが好い。そんなバカなと思われる際どいラストですが、この結末を説得するのが、この監督です。
最初のシーンと最後のシーンが同じになるように、「捜索者」みたい。
久しぶりにロマンチックな映画を堪能しました。
BGMにソル、モレノトローバのギター曲が使われています。誰のアイデアかしら、好い。

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