笑うバロック(681) ラモーの甥について
「ラモーの甥」の「ラモー」があのラモーだ、とは知っています。この本がディドロによって書かれた、ことも知っています。そして、この本の舞台に設定されているのが、「カフェ・ド・ラ・レジャンス」であること、も、まあ知っています。
ただし、それだけ、です。
何が書かれているのか?いやさっぱり。
むかしむかし、とある手練れのピアニストが「クライスレリアーナ」を弾き、見栄を張ってホフマンの名前を口走ったところ、あなたも読みましたか、と誤解され恥ずかしい思いをしました。
知らないモノは知らないと決め込んだ方が好い、というわけ。
ネットにあがった舞台上演された際のダイジェスト。
ちょっと「アマデウス」っぽいかしら。
適当検索によると、ディドロが思想的に対立する集団を批判するために書き、生前出版はせず、筆写された原稿が巡り巡ってゲーテのもとに。ディドロが活動したのは、フランス革命以前で思想的対立といっても当時の政治や宗教と軋轢が生まれた様子。レジャンスでラモーの甥と対話することは体制批判ということだったのでしょうか。ゲーテが翻訳した1805年は、「英雄」公開演奏、「熱情」完成、「レオノーレ」初演という年です。
ディドロって誰?という方、検索して。
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