一般教養 参考資料  お節介の大切さ「大王的餐厅」でなく「奇迹餐厅」再見(2016年7月記)

会う人にこのドラマのことを知っているか訊いてみました。意外に知らない世代が増えているみたい。

画像1


中国滞在中に確認のため視聴。当地では直訳ではなく----高清【经典日剧】奇迹餐厅----【クラシックの日本ドラマ】奇跡レストラン----なるほど、素晴らしい。

「王様のレストラン」を部分的に見直してみて、改めて「サービス」とか「メートル」の視点から描かれた作品はこれくらいしかない、のかしらと。
新たに始まったドラマ「グラメ」の初回を観ましたが、いかにも「もうやることがない」感が横溢していました。残念ながら辻調協力も功奏せず。「王様のレストラン」の方は料理が美味しそうに「見えない」ことが反って功奏という具合。ドラマとして、よく観えました。そういえばアニメ「ラタトゥイユ」も料理が美味しそうに見えると周囲の異様な設定がリアルに感じられ気分が悪くなります。「美味しそう」に見えることはドラマではなく、その料理そのものを目立たせ、それを作った者の宣伝にしかなりません。
「王様のレストラン」は、どちらかというと個人経営の観点が強いと思います。バブル崩壊直後から遠くない制作当時、フジテレビでは系列的に「料理の鉄人」が放映されて金に飽かせたバブルの残滓がまだ影響力があり、製作としてはバブルの遺産でできたのでしょうが、ドラマは経営難を乗り切る組織作りの話になり、むしろ「もしドラ」の先駆かしら。NHK「プロフェッショナル」メートル編の絵で語る難しさ、ノンフィクション不向き加減を観た後で、正統的な臭い作り物のドラマなのですが、現代の人間関係の作り方で必要な部分が実は「臭い作り物」っぽさだったりするので、距離を置かないお節介の大切さが伝わる感じです。
作り笑いでいい、それでもまず笑顔を作ることから始めよう、そんな時代にはむしろちょうど良いです。
「パリのレストラン」という小品も面白かったけれど、結局は閉店の話。「王様のレストラン」の方はサステインドな話かしら。
いややはりこの一連のテレビの影響で料理人になろうとする人が増え、経営に失敗し「俺の」に吸収される人材を供給してもいます。こうなってくると表面上「サステインド」なら、何でもありなんだろうか。
近所のカツ煮屋とラーメン屋が閉店しました。同級生世代の店主たちの閉店。どうすれば、いいのかしら。

画像2


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?